決定率はハーランド、レヴァンドフスキ越え 今季覚醒する“ゴールマシーン”鎌田の凄み

スポルティングCP戦でPKを沈めた鎌田大地 photo/Getty images

今季これで12ゴール目だ

フランクフルトに所属する鎌田大地のゴールが止まらない。

フランクフルトは2日にCLグループステージ最終節で守田英正が所属するスポルティングCPと対戦。守田不在の中で行われたこのゲームではホームのスポルティングCPが先制するも、後半には鎌田とランダル・コロ・ムアニがそれぞれゴールを決め、1-2でアウェイのフランクフルトが勝ち点3を獲得している。この結果グループDは勝ち点11のトッテナムと勝ち点10のフランクフルトが決勝トーナメントへ進むことになった。

鎌田はフランクフルトのCLグループステージ突破の立役者であり、6試合あったグループステージの中で3ゴール決めている。しかも第4節、第5節、第6節と3試合連続で得点を記録した。
「最初はゲームをコントロールできずイエローカードを貰う場面もあったが、それでも彼は勇気を出した。後半からは明らかにアクティブになり、11メートルの位置から氷のように冷静にPKを決めて見せた」

独『Frankfurter Rundschau』ではスポルティングCP戦でゴールを決めた鎌田をこのように称賛している。評価にもあるようにPKの場面は非常に冷静で、PK時にはレーザーポインタを顔に照射されていることが映像から確認できたが、そんなプレッシャーは鎌田には無意味だったようだ。

データサイト『Opta』によると、鎌田は欧州で今季30本以上シュートを放っている選手の中で最も決定率が高いようだ。ロベルト・レヴァンドフスキが26.5%(18/68)、クリストファー・エンクンクが27.1%(13/48)、ネイマールが29.2%(14/48)、アーリング・ハーランドが33.9%(22/65)と並んでおり、鎌田は38.7%(12/31)と最も高い数字を記録している。

シュート総数の違いもあるが、今季の鎌田は効率よくゴールを奪っている。ポジションもシャドーだけでなくボランチで起用される回数も増えており、ゴール前への飛び出しが今季はより輝いている印象だ。

先日発表されたワールドカップ・カタール大会に臨む日本代表のメンバーの中で最も好調を維持しているといえる鎌田。ポジションはトップ下と日本の攻撃を操る生命線であり、ゴールに期待したい。

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