“スペイン勢3クラブ敗退”でリーガ衰退の危機か 史上初の珍事に広がるレアルとの差

2季連続でグループステージ敗退となったバルセロナ photo/Getty Images

レアルが決勝トーナメントに進出するも

UEFAチャンピオンズリーグはグループステージ第5節を終了し、決勝トーナメント進出とグループステージ敗退のクラブが決まっていく中、スペイン勢の敗退が目立っている。

決勝トーナメント進出が決まったのはレアル・マドリードだ。ライプツィヒ、シャフタール・ドネツク、セルティックと同じグループとなったレアルは開幕から3連勝すると、3勝1分1敗で危なげなく、グループ突破を決めた。

しかし残り3クラブはそれぞれ決勝トーナメントに進めず。アトレティコ・マドリードはポルトやクラブ・ブルージュ、レヴァークーゼンといったダークホースが並んだグループBに入った。第1節は昨季も同組となったポルトに勝利するものの、レヴァークーゼン、クラブ・ブルージュに連敗。その後もドローが続き、1勝2分2敗で3位以下が決定した。
マンチェスター・シティに0-4と大敗してスタートしたセビージャは、コペンハーゲンにスコアレス、ドルトムントにも4失点と苦しい状況に。第5節にコペンハーゲンに勝利し、最終戦前に2位ドルトムントと勝点3差となっているものの、対戦成績でドルトムントに上回れているため、敗退が決まっている。

そして昨季決勝トーナメントに進出できずリベンジに燃えていたバルセロナは、バイエルンやインテルら強豪ひしめくグループに入る。第1節はヴィクトリア・プルゼニに勝利したものの、バイエルン、インテルに完敗。第5節のバイエルン戦前にインテルが勝利したため、試合前に敗退した。

英『Athletic』によれば、第1節を残してスペイン勢が3クラブ敗退するのは史上初の出来事だと特集。「セビージャ、アトレティコ、バルセロナがELに回ることとなり、ラ・リーガにとって非常に厳しい時期だ」と伝えている。2013-14シーズンから2015-16シーズンまでレアル以外のスペイン勢もCL決勝へと進出しており、欧州トップクラスをけん引してきた。しかしレアルとの差は徐々に広がりつつ、今季はいよいよCL決勝トーナメントに進出することもできなくなっている。スペイン勢全体としての権威が危ぶまれるが、どのように立て直していくか。

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