ラッシュフォードの惜しいシュートはロリスのファインセーブに阻まれた
2-0の勝利を飾ったことよりも、FWクリスティアーノ・ロナウドの早退が話題となってしまっているマンチェスター・ユナイテッドのトッテナム戦。この試合で先発出場したFWマーカス・ラッシュフォードは次節チェルシー戦も先発が濃厚となるが、彼にはどのようなプレイが求められるのか。
スコアレスドローに終わった16日のニューカッスル・ユナイテッド戦から、唯一センターフォワードの選手を替えて今回のトッテナム戦に臨んだエリック・テン・ハーグ監督。ロナウドの代わりに先発したラッシュフォードはゴールこそ決められなかったものの、再三に渡ってあわやというシュートを放ち、前からの積極的な守備でもチームに貢献。トッテナムディフェンス陣に脅威を与えた。
一方のロナウドはこの試合に出場せず。試合終了前にロッカールームへ引き上げたことが問題となっており、クラブは23日のチェルシー戦で彼がメンバー外になることを発表した。
これにより、次節のチェルシー戦も1トップはラッシュフォードでほぼ確定となった。FWアントニー・マルシャルは負傷が続いており、彼がチェルシー戦に間に合うかどうかは不明となっている。
チェルシー戦でまずラッシュフォードに求められるのは、トッテナム戦で決めきれなかったゴールを決めきることだろう。しかし、テン・ハーグ監督は彼の守備面の働きを高く評価している。英『Manchester Evening News』によれば、トッテナム戦でロナウドではなくラッシュフォードをスタメン起用したことについてこのように述べている。
「我々にまず必要だったのは、トッテナムに対する良いプレッシングだ」
「良いカウンタープレスも必要だ。そこからチャンスを作ることができる。だから、優れたプレス能力を持った選手が必要だったんだ」
「そして、攻撃面ではダイナミックさが必要だった。マーカスはそれをもたらすことができる。ニューカッスル戦のラスト20分は彼が入ったことで試合の流れが変わり、よりダイナミックになった。より多くのギャップも生まれた。周りの選手たちはその恩恵を受けた」
この高いプレス強度の必要性はチェルシー戦にも当てはまるはずで、たとえロナウドがメンバー外になっていなかったとしても、この試合はラッシュフォードの起用が濃厚だったと言えそうだ。テン・ハーグ監督が評価しているプレス強度とダイナミックさでマンUを勝利に導くことができるか。