ヴラホビッチ抑えた“ミラン4番目”の守護者 最終ラインの層厚くするガッビアの成長

ミランで成長するガッビア photo/Getty Images

近年のミランはCB補強も当たっている

近年はミランの若手育成・発掘が当たっている。最終ラインでは昨季のスクデットにも貢献したピエール・カルル、フィカヨ・トモリが評価を確かなものとしたが、それに続く存在が現れた。

クラブの下部組織より出てきた22歳のイタリア人DFマッテオ・ガッビアだ。

今季リーグ戦では第3節のアタランタ戦に7分間だけ出場しただけだったが、怪我人が出たこともあって8日のユヴェントス戦でいきなりスタメンに抜擢されることになった。
これはミランを指揮するステファノ・ピオリにとってギャンブルに近いチャレンジだったはずだが、ガッビアはユヴェントスのエースであるドゥシャン・ヴラホビッチにも上手く対応していた。チームもユヴェントス相手に2-0とクリーンシートを達成しており、王者の底力を見せることができた。

11日のチャンピオンズリーグ・チェルシー戦は0-2と残念な結果に終わってしまったが、ひとまず国内でユヴェントス相手にガッビアが結果を出せたのは収穫だろう。

伊『Gazzetta dello Sport』もガッビアがいつでも準備できていたとポテンシャルを称えているが、ベンチにはシャルケから獲得したマリック・ティアウ(21)も控えていた。まだセリエAではプレイしていないが、昨季シャルケでは高い評価を得ていた若手センターバックだ。どこかでチャンスが与えられるだろう。

トモリ、カルル、シモン・ケアーの3人が1番手を争っているとするなら、ガッビアはそれに続く4番手、ティアウは5番手といったところか。

U-21イタリア代表にも選ばれているガッビアは、2026年までミランと契約を結んでいる。このままイタリアA代表入りを狙ってほしい人材で、早くもヒットの予感が漂う。ヴラホビッチ擁するユヴェントスを急造コンビで抑えたのはミランとガッビアにとって自信となったはずだ。

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