シティはたった1750万ポンドで“ウォーカーの後釜”を見つけてきた CBながら右SBまでこなせるスイス代表DFの存在感

マヌエル・アカンジは頼りになりすぎる photo/Getty images

守備陣での序列は試合を重ねるごとに上がっている

守備の要であるカイル・ウォーカーを負傷で欠いているマンチェスター・シティ。鼠径部の手術を行ったことが分かっており、無事成功となった。イングランド代表としてワールドカップ・カタール大会に出場できるかまだ分かっておらず、シティでの復帰時期も不明だ。

ウォーカーが務めるサイドバックはシティのウィークポイントであり、頭数が少ない。万全の状態でもウォーカー、ジョアン・カンセロ、セルヒオ・ゴメスの3人しかおらず、ゴメスは守備面での怖さもあってビッグマッチでの起用は難しい。これまではカンセロとウォーカーがほぼ離脱することなく稼働していたため問題なかったが、ウォーカーはここのところ負傷が増えており、後釜を探す必要がある。

ウォーカーは快足を生かした守備対応を得意としており、相手のドリブラーを封じることができる。とくに対リヴァプール戦では現バイエルン・ミュンヘンのサディオ・マネを封じ込め、重宝されていた。そのため後釜となればウォーカー級の快足、ビルドアップでの貢献度など求める条件が高くなってしまい、そう簡単には見つからない。
直近のリーグ戦サウサンプトン戦ではそのウォーカーの後釜が見つかったかもしれない。DFマヌエル・アカンジのことだ。

今夏の移籍市場でボルシア・ドルトムントからやってきたアカンジ。加入後から積極的に起用されており、すでにシティでの起用数は5試合となっている。本職はセンターバックだが、セインツ戦では右サイドバックとして起用され、フルタイム出場を果たした。

セインツ戦で披露したパフォーマンスはウォーカーそのものだった。守備対応では快足を生かして相手の攻撃を防ぎ、ビルドアップではボールロストせず攻撃を前進させる。高い位置でボールを受けた際も焦らずつなげることができ、万能だ。

「右サイドバックとして起用された。(セインツからの)プレッシャーに耐え、攻撃を助ける役割を担った」

「クラブに加入して以降、与えられた役割をすべてこなしてきたように、右サイドバックという新たな役割にも適応していた」

英『Manchester Evening News』や英『90min』からは高い評価を得ており、右SBとしても十分なレベルにあることが分かる。重要なのは次節リヴァプール戦でのパフォーマンスで、先発が予想されるルイス・ディアス相手にどのような輝きを見せられるのか注目だ。シティはこのアカンジをわずか1750万ポンドで獲得しており、バーゲン価格だったことが分かる。

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