3年前は“1億5000万ユーロ”もあったのに…… 兄エデン急降下でアザール兄弟の市場価値が並んでいた

アザールはベルギー代表を長く引っ張ってきた photo/Getty Images

兄は1億ユーロ以上のマイナスに

昨夏のEURO2020では、ベルギー代表でアザール兄弟の共演が実現した。前線に入ったレアル・マドリード所属FWエデン・アザールと、弟で左のウイングバックに入っていたドルトムントMFトルガン・アザールだ。

あれから1年。ベルギーはワールドカップ・カタール大会へ臨むが、2人をスタメンから外すべきなのだろうか。アザール兄弟の現状はあまり良いものとは言えない。

兄エデンがレアルで苦戦しているのは以前から変わっていないが、今季はトルガンもドルトムントで定位置を確保できていない。例えばブライトンでベルギー人MFレアンドロ・トロサールが活躍しているが、エデンもトロサールに席を譲るべきか。
少々興味深いのは、現在アザール兄弟の市場価値は1200万ユーロで並んでいる。2019年1月時点ではエデンが1億5000万ユーロ、トルガンが4500万ユーロとなっていたのだが、この3年で2人の市場価値が並んだのだ。アザールは1億ユーロ以上市場価値を下げていることになり、レアル移籍から驚くほどの転落ぶりだ。

今のところエデンの状態が急激に回復するイメージはつきにくい。ベルギー黄金世代を引っ張る兄と、その偉大な背中を追いかけるトルガンといった構図だったが、今は2人とも存在感が薄くなってしまった。

果たしてベルギー代表を指揮するロベルト・マルティネスはカタール大会でどのイレブンをピッチへ送り出すのか。特にエデンの起用法は注目を集めそうで、今の状態のままならば外すのも1つの案だろう。

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