イタリア代表は弱体化したわけではない? ラスパドーリ、ニョントら4年後へ広がる希望

ネーションズリーグでベスト4へ進んだイタリア photo/Getty Images

ネーションズリーグで手応えは掴んだか

イタリア代表は4年後こそワールドカップに出場できるのか。完全復活へ新たな旅が始まった。

今年のカタール大会出場を逃したのは残念だったが、完全に力を失っているわけではない。昨夏のEURO2020制覇も偶然ではないはずで、今年のネーションズリーグではイングランド、ドイツ、ハンガリーと同居した難しいグループを勝ち抜いてベスト4への進出を決めた。ネーションズリーグに対する本気度については様々な意見があるが、ひとまず結果は出た。

GKジャンルイジ・ドンナルンマに本来の輝きが戻り、中盤にも4年後への柱となれるであろうニコロ・バレッラ、ミランで出番を増やしつつあるトンマーゾ・ポペガ、サンドロ・トナーリなどタレントは揃う。最終ラインにも3バックのオプションが加わることになり、今回のネーションズリーグでは収穫も多い。
前線ではナポリのジャコモ・ラスパドーリだ。ラスパドーリは今月のイングランド戦、ハンガリー戦でゴールを記録してチームの勝利に貢献。22歳の若き点取り屋には、次世代エースとして大きな期待がかかる。

SNS上では「北マケドニアとの欧州予選プレイオフでラスパドーリが先発していればどうなったか」、「このチームに点取り屋がいれば、W杯でも上手く戦えた可能性がある」など、前向きな意見も出ている。

長らくイタリアは頼れるストライカーを欠いており、ラツィオで活躍するチーロ・インモービレも代表では苦しんできたところがある。ラスパドーリ、ウェストハムへ移籍した大型FWジャンルカ・スカマッカ、さらにリーズ・ユナイテッドのウィルフリード・ニョントなど、そろそろ世代交代の時期だ。ルカ・トーニ、フィリッポ・インザーギ、アルベルト・ジラルディーノのような頼れるストライカーは出てくるだろうか。

ワールドカップ出場権は逃したものの、イタリアにはまだ強さがある。それを証明するネーションズリーグになったのではないか。カタール大会に出場できないのは残念だが、4年後へ向けて明るい材料も出てきている。

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