走行距離は“ブンデス10位”と奮闘中 8年前の英雄ゲッツェのW杯サプライズ招集はあるのか

ゲッツェがドイツ代表のシャツに再び袖を通す日はくるか photo/Getty Images

最後の出場は5年前

今のドイツ代表も十分にタレント軍団だが、ドイツがどうしても忘れられない存在がMFマリオ・ゲッツェだ。

2014年のワールドカップ・ブラジル大会でチームを優勝へ導くゴールを決めたゲッツェは同国の英雄であり、常に特別視されてきた。最後の代表戦は2017年11月に行われたフランス代表との親善試合まで遡ることになるが、独『Sport1』はゲッツェが今年のカタール大会でジョーカーとして招集されるかと特集を組んでいる。

ゲッツェは出番を得るべく2020年にドルトムントを離れてオランダのPSVへ渡り、まさかの5大リーグではない環境で2年間戦ってきた。昨季は12ゴール11アシストときっちり結果を出し、今夏にはフランクフルトの選手として再びブンデスリーガへ戻ってくることになった。この2年間のアピールは決して無駄なものではなかったはずだ。
若い頃の俊敏さは失われたかもしれないが、今季のゲッツェはここまで77.2kmの走行距離を記録しており、これはブンデスリーガ全体で10番目の成績だ。チームではMFジブリル・ソウに次いで2番目の数字で、30歳になった今も運動量はある。

もうワールドカップ本番まで時間は残されていないが、ハンジ・フリックがジョーカーとしてゲッツェをメンバーに含める可能性はあるのか。負傷したマルコ・ロイスの状態次第では、2列目から流れを変える存在として招集するのも悪くない。

懸命のアピールを続けるゲッツェにとって勝負のラスト2カ月となり、ドイツのサッカーファンは8年前の英雄がカムバックしてくるか注目している。

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