6試合6ゴールは昨季の“サラー越え” 2部で43ゴール挙げた“規格外ストライカー”はプレミアでも得点量産中

ミトロビッチの進撃はプレミアでも止まらない photo/Getty images

フラムの大黒柱だ

現在のプレミアリーグ得点ランキング首位はマンチェスター・シティのアーリング・ハーランドだ。6試合で10ゴールという規格外ぶりを見せており、その得点力は圧倒的だ。ノルウェーの怪物を支えるサポートも充実しており、22-23シーズンのゴールデンブーツ大本命である。

そんなハーランドに追随するのは昨季の得点王であるモハメド・サラーでもなく、ソン・フンミンでもない。フラムのアレクサンダル・ミトロビッチである。

近年はイングランドの実質2部であるチャンピオンシップで得点を量産していたセルビア代表FW。17-18シーズンに12ゴールと二桁に乗せ、19-20シーズンは倍以上となる26ゴールを決めた。これだけでも十分に素晴らしい数字だが、リーグ優勝を成し遂げた昨季は43ゴールと前代未聞ともいえる数字を叩き出し、フラムをプレミア昇格に導いた。
しかし今季ミトロビッチへの期待はそれほど大きいものではなかった。それは過去の数字があるからだ。前述したように12ゴール、26ゴールと2部で結果を残しても昇格した翌シーズンは2部ほどのインパクトを残せていないからだ。26ゴールを挙げた翌シーズンは怪我の影響もあったが、3ゴールに終わっており、期待外れという評価を押されてしまった。

それでも今季は違う。周りのサポートもあってかすでに6試合で6ゴール。リヴァプールとの開幕戦で2ゴールを挙げると、その勢いを維持し、ブレントフォード戦、アーセナル戦、ブライトン戦、トッテナム戦でゴールを決めている。リヴァプール、アーセナル、トッテナムとBIG6相手にもゴールを決めており、ミトロビッチの得点力はプレミアでも通用している。

ハーランドの10ゴールのインパクトもあって薄れてしまっているが、ミトロビッチの数字も十分に凄い。昨季23ゴールを決めて得点王に輝いたサラーは昨季開幕6試合で5ゴールを挙げており、ペースでいえばゴールデンブーツを狙えるものだ。

現時点での得点ランキングはハーランド、ミトロビッチ、ハリー・ケイン、イヴァン・トニーが並んでいる。ここに名前はなくともサラーやソン・フンミン、ガブリエウ・ジェズス、ダルウィン・ヌニェスらは得点王を争るポテンシャルを秘めており、誰が栄光に輝くのだろうか。

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