“コウチーニョ・ブーム”はもう終わったのか 直近15試合ノーゴールでアストン・ヴィラがピンチだ

アストン・ヴィラでプレイするコウチーニョ photo/Getty Images

指揮官ジェラードの立場は微妙なものに

フィリペ・コウチーニョのブームもすっかり忘れられてしまったのだろうか。アストン・ヴィラを指揮するスティーブン・ジェラードが正念場を迎えている。

アストン・ヴィラは昨年11月よりジェラードにチームの指揮を任せており、冬にはバルセロナからコウチーニョをレンタルで獲得。そのコウチーニョがいきなり活躍したこともあり、今夏には完全移籍での獲得を決断した。現役時代にリヴァプールで一緒にプレイしたジェラードならばコウチーニョを復活させられるかもしれないとの期待もあったはずだ。

だが、コウチーニョが話題を呼んだのは最初の2カ月くらいだ。アストン・ヴィラでの立ち上がりは決して悪いものではなく、最初のリーグ戦8試合で4ゴール3アシストと見事な活躍だった。やはりプレミアリーグこそコウチーニョに合った環境だと感じた人もいたはずだ。
しかし、コウチーニョは3月10日のリーズ・ユナイテッド戦でのゴールを最後にピタリと勢いがストップ。チームも結果が出なくなり、コウチーニョは10試合連続でゴールもアシストもない日々を過ごし、最終節のマンチェスター・シティ戦で久しぶりにゴールを奪った。

今季の立ち上がりも変化は見られない。開幕4試合でゴール&アシストはゼロで、チームも1勝3敗と嫌なスタートだ。それも昇格組のボーンマスに0-2、開幕3連敗と不調だったウェストハムに0-1で初勝利をプレゼントするなど、色々とショックが大きい。

地元メディア『Birmingham World』はジェラードにプレッシャーがかかっていると取り上げる。何より次の相手は4連勝と絶好調のアーセナルで、その次はマンチェスター・シティ戦だ。現状アストン・ヴィラが白星を掴むのは難しいか。

チームは今夏にMFブバカル・カマラを獲得するなど、市場では素早い動きを見せていた。新DFディエゴ・カルロスが離脱してしまったのは不運だったが、このスロースタートについてジェラードにできる言い訳は多くない。

リヴァプールのレジェンドであるジェラードのプレミア挑戦は厳しいものとなっているが、ここから打開の一手を打てるか。コウチーニョの状態も気になるところで、何とか攻撃の軸になってほしい。

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