ここ3年の最高額新戦力は“850万ユーロ”…… ゲデスも退団したバレンシアはどうなる

昨季は国王杯決勝まで進んだバレンシアだが…… photo/Getty Images

名門としての意地見せられるか

財政難の影響もあるが、ここ2、3年のバレンシアは市場で思うような補強が出来ていない。

2020年から見てみると、今夏を含めバレンシアが1人の選手補強に費やした最高額はバジャドリードから獲得したFWマルコス・アンドレに支払った850万ユーロだ。

その一方で売却の方は大物が揃う。2020年にはFWフェラン・トーレスをマンチェスター・シティへ(3350万ユーロ)、FWロドリゴ・モレノをリーズ・ユナイテッドへ(3000万ユーロ)、MFジョフレイ・コンドグビアをアトレティコ・マドリードへ(1500万ユーロ)、MFフランシス・コクランをビジャレアルへ(710万ユーロ)と売却。
今夏にはポルトガル代表FWゴンサロ・ゲデスを3260万ユーロでウォルバーハンプトンへ売却。ミランからフリーでMFサム・カスティジェホは加えているが、戦力アップに繋がるかは微妙なところだ。

チームは2017-18、2018-19シーズンと連続して4位に入り、2018-19シーズンはスペイン国王杯制覇、ヨーロッパリーグでもベスト4に入るなど成功を収めた。

それが2019-20シーズンは9位、2020-21シーズンは13位、昨季は9位と思うように成績が上がっていない。ウォルバーハンプトンへ売却したゲデスは昨季リーグ戦でチームトップとなる8ゴールを決めていたアタッカーだけに、この放出は痛い。

ボトム10に落ちるのは避けたいが、果たして今季の戦いはどうなるのか。過去のようにバルセロナ、レアル・マドリードとも互角に渡り合う姿が見たいが、戦力的には厳しいか。

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