クンデは“中央orサイド”どちらで起用すべき? 加入濃厚とされるフランス代表DFの楽しみな攻撃性能

バルセロナ入りが濃厚とされるジュール・クンデ photo/Getty images

チェルシー行きから状況が一変した

ここまで積極補強を見せるバルセロナはロベルト・レヴァンドフスキやハフィーニャ、フランク・ケシエらを獲得している。クラブは次に最終ラインへのテコ入れを考えており、ターゲットはセビージャのジュール・クンデだという。西『MUNDO DEPORTIVO』によるとチェルシー行きが濃厚となっていたが、クンデ本人はバルセロナ行きを望んでおり、状況は一変したようだ。

フランスのボルドーでキャリアをスタートさせ、2019年からセビージャでプレイするクンデ。スペインでは初年度からセンターバックとしてピッチに立っており、在籍3年ですでに133試合で起用されている。

クンデの強みは攻守両面での高い貢献度だ。ビルドアップでは推進力のあるドリブルで前進し、攻撃に厚みをもたらす。昨季はリーグ戦で24回のドリブル突破を成功させており、CBながらこの数字を記録しているのはクンデやビジャレアルのパウ・トーレス(25回)くらいだ。それでいて守備では強度が高く、身長は178cmと小柄だが、空中戦勝利数77回の数字を残した。
本職のセンターバックでの起用もいいが、右サイドバックとして使うのも悪くない選択肢だ。CBはジェラール・ピケ、エリック・ガルシア、ロナウド・アラウホ、アンドレアス・クリステンセンとすでに4人おり、右SBではセルジーニョ・デストとセルジ・ロベルトがいるが、守備を重要視した場合はどちらも適任ではなく、クンデの守備強度の高さが重宝されるだろう。またクンデの攻撃性が評価されれば右SBの1番手になる可能性もある。

ここまでCBが多くなれば3バックの採用も考えられ、前所属のアル・サッドでは[3-4-3]を使っていた時期もある。クンデは3バックの右としても使えるプレイヤーであり、最終ラインの幅は広がる。

楽しみなクンデの加入。チェルシーのセサル・アスピリクエタをバルセロナが獲得するという話もあり、来季の最終ラインの安定感は昨季の比にならないだろう(データは『SofaScore』より)。

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