スパーズFWの魔法に驚いたキーオン ロナウドやアンリを抑え、最もタフだった相手に選ばれたのは……

キーオンを驚かせたワドル Photo/Getty Images

続きを見る

宿敵の選手だ

長きにわたりイングランドのトップレベルで戦い抜いたアーセナルの守備の要マーティン・キーオン氏は、数多の名選手と対峙してきたが、その中でも特にトッテナムのレジェンド、クリス・ワドルに圧倒されたと明かした。

キーオン氏はキャリアの中でクリスティアーノ・ロナウド、リバウド、ジネディーヌ・ジダン、そしてティエリ・アンリら名だたる選手と激突してきた。

しかし、その中で最も印象に残ったのは1989年3月、ホワイト・ハート・レーンでのトッテナム戦でのワドルのプレイだった。キーオン氏が語るには、試合はトッテナムの2-0の勝利に終わり、ワドルは前後半に1点ずつゴールを決めている。
「試合は週中の開催で、私はペナルティエリアの際どい場所で彼をマークした。できる限り密着してプレスをかけたが、彼は左足で私の左肩の上を巧みに抜けるシュートを放ったんだ。見ている間にボールはネットに突き刺さった。まるでバナナシュートのようにカーブしていた。信じられなかったよ。」

キーオン氏はワドルの技術と存在感を称賛し「彼は本当に手強い相手だった。世間からの評価が足りないが、トッププレイヤーであることは間違いない」と語った。

ワドルはトッテナムで4シーズンを過ごし、公式戦167試合で41ゴールを記録。その後、フランスの名門マルセイユへ移籍し、リーグ・アンで3連覇を達成するなど輝かしい実績を残した。ファン投票ではクラブ創設100年の歴史の中でジャン・ピエール・パパンに次ぐ2位に選ばれている。

「マジック・クリス」と愛称で呼ばれた彼の魔法のプレイは、キーオン氏の心に永遠に刻まれたのだ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.306 日本代表の本当の評価

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ