ヴェンゲル氏が“急成長”に驚嘆 元アーセナル主将の監督としての成功に「こんなに早いとは思わなかった」

コモのセスク・ファブレガス監督 photo/Getty Images

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即座に結果を出す

かつてアーセナルを長年率いたアーセン・ヴェンゲル氏が、教え子であるセスク・ファブレガスの指導者としての急成長に驚きを示している。『METRO』が伝えている。

ファブレガスは2023年7月に現役を引退。プレミアリーグ、FAカップ、ラ・リーガ、さらには2010年のW杯まで、ほぼすべての主要タイトルを手にしてキャリアに幕を下ろした。そして引退発表と同時に、イタリア・コモのU−19チームの監督に就任。現役時代から取得していた指導者ライセンスを活かして、即座に監督業へ転身した。

その後、2023年11月にモレノ・ロンゴ前監督が解任されたことで、ファブレガスはトップチームの暫定指揮官に就任。翌月には正式にアシスタントコーチに就任し、2024年8月には正式に監督へ昇格。指導初年度にしてクラブを21年ぶりのセリエA昇格へと導いた。
1部残留すら難しいとされた中、コモは2024-25シーズンのセリエAで堂々の10位フィニッシュ。7度の欧州制覇を誇る名門ミランのすぐ下という快挙を成し遂げた。

ヴェンゲル氏はスペイン『MARCA』のインタビューでこう語っている。

「正直、こんなに早く成功するとは思っていなかった。しかし、ファブレガスは将来的に素晴らしい監督になるだろうとは信じていた。選手から指導者への移行は簡単ではない。だが、彼はその変化に極めて早く適応してみせた」

また、ファブレガスからイタリア・コモへの招待を受けていることも明かした。

「彼がコモに招待してくれたんだ。いずれその招待に応えたいと思っているよ」

ヴェンゲル氏によれば、ファブレガスはアーセナル時代、決して多弁なキャプテンではなかったという。

「確かにロッカールームでは多くを語るタイプではなかった。しかしピッチではそのキャラクターが前面に出ていた。アーセナルでも代表でも偉大な選手たちに囲まれていたし、非常に知的で、ゲームを深く理解していた。ただ、これほど早く監督になるとは想像していなかった」

名将の眼にも驚きを与えたファブレガスの“急成長”。新世代の名監督誕生へ向け、その歩みはすでに確かなものとなっている。

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