バルサがメッシに“説得”を依頼するも…… マスタントゥオーノは夢を優先し移籍を決断

CWCにも出場したマスタントゥオーノ Photo/Getty Images

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移籍の舞台裏

レアル・マドリードが今夏の移籍市場で獲得に成功した17歳のアルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノは、ライバルクラブであるバルセロナからの勧誘もあったが、レアルに加入する夢を貫いたという。『Defensa Central』によれば、メッシと親しいバルセロナ関係者が同国の将来を担う逸材に接触を試みたが、本人の意思は既に固まっていたようだ。

マスタントゥオーノは、2025年夏にリーベル・プレートからレアルへ完全移籍する予定であり、加入は8月、18歳の誕生日を迎えてからとなる。移籍金はスペインの税務処理やAFA(アルゼンチンサッカー協会)の構造基金も含め、総額で6320万ユーロに達する。

チェルシー所属でアルゼンチン代表のエンソ・フェルナンデスは、今年4月に『ESPNアルヘンティーナ』で「信じられないほどの選手」「スターだ」と絶賛。2023年のスーペルコパ・アルヘンティーナを制し、現在開催中のFIFAクラブワールドカップにもリーベルの一員として出場した。
『Defensa Central』によれば、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はメッシに働きかけ、移籍先をレアルからバルサに“ひっくり返す”よう依頼したという。しかしメッシおよび周辺はこれに介入せず、マスタントゥオーノはバルセロナに対して「扉を閉ざした」とされている。

同選手は他にも、マンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマンからのオファーを受けていたが、いずれも拒否。ジャーナリストのグレアム・ベイリー氏によれば「ユナイテッドも真剣に関心を示していたが、最終的にレアルが決め手となった。サンティアゴ・ソラーリ元監督が決定的な役割を果たした」とのこと。

マスタントゥオーノ本人も『DAZN』で移籍の理由について語り「レアルはずっと夢のクラブだった。全てが変わる、新たな国での新章の始まりだ」「シャビ・アロンソ監督の言葉は自分に大きな影響を与えた」と述べている。

同選手は、ディーン・ハイセンやトレント・アレクサンダー・アーノルドに続き、レアルの今夏3人目の補強選手となる。サンティアゴ・ベルナベウでの新たなキャリアが、伝説の始まりとなるか注目だ。

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