アル・ヒラルはCWCにお金より“結果”を求めている 世界にサウジアラビアの競争力を見せる時「自分たちのレベルを示す絶好の機会」

アル・ヒラルはグループ最終戦でパチューカを撃破 photo/Getty Images

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ベスト16でいざマンCとバトル

アメリカで開催中のクラブワールドカップ2025。32チーム制に拡大された今大会では参加クラブに支払われる賞金額が何かと話題になっているが、賞金とは別のものを求めて参戦しているクラブもある。

『ESPN』がCWCの賞金など必要ないクラブと紹介したのは、サウジアラビアのアル・ヒラルだ。近年のサウジ・プロフェッショナルリーグがリーグの競争力を上げようと奮闘してきたのはサッカーファンの誰もが知るところであり、同リーグを代表する強豪アル・ヒラルが欲しいのはお金よりも『結果』だろう。

他のアジア勢がグループステージ敗退となる中、アル・ヒラルはレアル・マドリードと1-1、ザルツブルクとは0-0、パチューカには2-0で勝利を収め、無敗でグループを突破。数時間後に行われるベスト16ではマンチェスター・シティと対戦する予定で、レアルに続いて欧州の強豪とのバトルだ。マンC相手にサプライズを起こしてやりたいとのモチベーションは強いはず。
インテルを離れ、今大会よりアル・ヒラルを指揮しているシモーネ・インザーギも「我々の目標は世界最高のグループに入ることだ。ただ楽しむためにここへ来たのではない」と語っており、モチベーションは高い。

クラブのエルテベ・カルサダCEOも欧州のトップ相手に力を見せたいと意気込む。

「マドリーやシティのような強豪と対戦できるのは本当に素晴らしいチャンスだ。大きな大会だし、自分たちのレベルを示す絶好の機会と捉えている。チームレベルの高さ、リーグがいかに進歩しているかを我々は理解しているし、他のチームにその成果を披露する機会を得られたことは本当に素晴らしい。単なるマーケティング戦略ではなく、これは競争だ。我々は可能な限り前へ進みたい」

「アル・ヒラルはサウジアラビアのレアル・マドリードとも呼ばれているんだ。サポーターは全てのゲームに勝つことを要求していて、プレッシャーはある。このクラブは私が過去に働いてきたクラブと比較しても、規模が小さいとは感じない。クラブ運営は上手く進んできたし、今はより野心的な計画を立てている。更なるグローバル化を目指しているんだ」

大会へのモチベーションはマンCよりも高いと言えるだろう。アル・ヒラルはこの大会に賭けており、マンC相手にも勝ちに行くはずだ。

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