ノア・ラングの後釜として期待されている? 新潟の至宝は伊藤ら“J2から世界へ”飛び立った選手たちに続けるか

アルビレックス新潟の主力として活躍する本間至恩(画像は昨季のもの) photo/Getty images

大きな期待を寄せられ海外へ飛び立つ

本間至恩の海外移籍が正式に決まったとアルビレックス新潟から発表された。クラブ名は明かされていないが、日本の複数メディアが報じているベルギーのクラブ・ブルージュであることが濃厚で、移籍金は120万ユーロ(日本円にして約1億6500万円)の完全移籍になるという。今後は渡欧しメディカルチェック等を経て正式な契約を結ぶことになるようだ。

この移籍は非常に期待感が大きい。本間は2020年に7ゴール7アシスト、2021年に5ゴール6アシスト、そして今季は21試合時点で6ゴール6アシストと継続して数字を残している。とくに切れ味鋭いドリブルは魅力的であり、三笘薫に続いてベルギーでもJリーグと同様に圧倒した突破力を見せてほしい。守備でも走れる選手であり、切り替えの早さでチームに貢献することもできる。

本間が移籍する可能性のあるクラブ・ブルージュはベルギーで17度のリーグ優勝を経験した強豪で、昨季はレギュラーシーズン2位、プレイオフ1位の好成績を残した。CLではマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、ライプツィヒと難しいグループステージとなったが、PSGに引き分け、ライプツィヒに勝つなど爪痕を残している。
クラブ・ブルージュで目立つのは躍動する若手の存在だ。昨季はFWノア・ラングとFWチャールズ・デ・ケテラエルが主軸として攻撃をけん引しており、リーグ戦ではそれぞれ7ゴール12アシスト、14ゴール9アシストと得点を量産している。ラングにはACミランが関心を寄せているとの報道があり、移籍となれば本間は彼の後釜としてチームに加わることになるか。

Jリーグから海外クラブに挑戦する選手がさらに増えているといえるが、近年成功を収めているのはJ2から海外である場合が多い。直近でいえば東京ヴェルディからポルトガルのジル・ヴィセンテへ渡ったMF藤本寛也だ。期限付き移籍での加入となったが素晴らしい活躍で完全移籍の契約を掴んでおり、昨季は10番として24試合に出場して3ゴール2アシストを記録している。

日本代表にまで上り詰めた伊藤洋輝もそうだ。当時J2だったジュビロ磐田からドイツのシュツットガルトへ移籍し、トップチームでの出場機会を得ている。4バックのCB、3バックのCB、ウイングバックと複数のポジションをこなせるユーティリティ性が高く評価されている。彼らに共通するのは期限付きでの移籍だが、本間は完全移籍で獲得されることになる。この差は大きく、すでに実力を高く評価されているのだろう。

新潟からのステップアップが期待され、それがついに現実となりそうな本間。ベルギーリーグは香川真司をはじめ複数の日本人選手が在籍しており、適応にはそう時間はかからないか。

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