セレソンのセンターフォワードは誰になる フラメンゴで《156戦101ゴール》のガビゴルにチャンスは

フラメンゴでゴールを量産するガビゴル photo/Getty Images

ヴィニシウス登場で前線の構成が変わる可能性も

ブラジル代表の前線は豪華だが、唯一議論されてきたのがセンターフォワードだ。チッチ率いる現在のブラジルには絶対的なセンターフォワードが存在せず、ここはワールドカップ本番まで人選が読みづらいポジションでもある。

注目を集めていたのは国内組だ。アトレチコ・ミネイロに戻って大暴れのベテランFWフッキ、そして国内のフラメンゴで完全復活を果たした25歳のガビゴルことガブリエウ・バルボサの2人は、ワールドカップでのセレソン入りにふさわしいのではないかと言われてきた。

バルボサはフラメンゴに加入してから156試合で101ゴールと圧巻の数字を残しており、この成績はセレソン入りにふさわしいものだ。
しかし、ブラジルの前線には別のオプションも生まれてきている。大きいのはレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールの覚醒だ。

今月6日の日本代表戦ではヴィニシウスが左、ハフィーニャが右に入り、前線中央にネイマールとルーカス・パケタを置く布陣もテストしていた。ヴィニシウスの登場でネイマールを左ウイングに固定する必要がなくなり、中央での起用が選択肢になりつつある。控えにはガブリエウ・ジェズス、アトレティコ・マドリードで覚醒の兆しを見せるマテウス・クーニャもおり、これはバルボサにとって理想的な展開とは言えない。

バルボサは今年に入ってからの南米予選にも召集されているが、代表では絶対的な地位を築けていない。今季はフラメンゴでもリーグ戦12試合で3ゴールと開幕からややペースが鈍く、このままではセレソン入りが危うい。

国内でのプレイも良いが、残り5カ月での大逆転を狙うには欧州へ出るしかないか。英『90min』はイングランドのウォルバーハンプトンがバルボサに関心を示していると伝えており、2度目の欧州挑戦も悪くない。得点力に悩んできたウォルバーハンプトンにとってもバルボサの得点力は魅力だろう。

同メディアはバルボサがワールドカップ行きを望んでいるとも伝えているが、カタール行きの切符を掴むには現状を変えるしかないか。今夏の移籍はラストチャンスだ。

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