メッシ、C・ロナウド、ベイル、ベンゼマ…… 今年のW杯は新世代ではなくベテランが“主役”だ

メッシとアルゼンチン代表は昨夏のコパ・アメリカを制して勢いに乗っている photo/Getty Images

まだバトンを渡すには早い

今年のワールドカップ・カタール大会で注目ポイントの1つに挙げられるのが「ベテラン世代」だ。

クラブシーンではアーリング・ハーランドやキリアン・ムバッペやペドリなど新世代とされる若い選手たちに注目が集まっているが、まだ完全な世代交代には早い。今年のワールドカップではベテランたちが意地を見せてくると期待される。

主役候補に挙げられるのはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキといったベテランアタッカーたちだ。
米『ESPN』もベテランが中心の大会になる可能性があると予想しており、実際にこの6月に行われた代表戦ではメッシとロナウドがそれぞれ結果を出している。メッシが中心となるアルゼンチン代表は2日にイタリア代表を撃破し、続くエストニア戦ではメッシが1人で5ゴール決める活躍を披露。今年のワールドカップへ着々と準備は整ってきている。

一方のロナウド擁するポルトガル代表は5日にネーションズリーグでスイス代表と対戦し、ロナウドは2ゴールを決めてチームの4-0勝利に貢献。2人ともラストのワールドカップになる可能性があり、まだ成し遂げていない優勝へモチベーションは高いはず。チーム全体のレベルも上がっており、両チームの躍進には期待できる。

ベイルも悲願のW杯へ乗り込んでくる photo/Getty Images

さらには欧州予選プレイオフでウクライナ代表を撃破して出場を決めたウェールズ代表より、32歳FWガレス・ベイルに注目が集まる。レアル・マドリードでは苦いシーズンを過ごしたが、ウェールズ代表になるとベイルは人が変わる。強烈な攻撃能力、リーダーシップを発揮してウェールズを引っ張っており、ウクライナ戦でもオウンゴールを誘発するフリーキックを蹴っている。今季限りでの引退も囁かれたが、今年11月末のワールドカップへ向けて再びギアを上げてくるはずだ。

2000年代後半から現在までサッカー界を引っ張ってきたベテラン選手たちにとって集大成となるカタール大会。もちろんムバッペら若い選手たちも注目だが、同メディアもまだベテランたちがバトンを渡すまいと燃えていると世代間バトルに注目する。ベテランたちが最後に華を咲かせるのか、30オーバーの選手たちの活躍に期待したい。

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