「レンジャーズは鎌田のアイデアに注意する必要がある」 英紙がEL決勝のキーマンに指名する日本代表MFへの期待値

鎌田大地の活躍でEL優勝を決めることはできるか photo/Getty images

優勝となればクラブの歴史に名を刻むことになる

19日に開催される21-22シーズンのELファイナル。日本代表の鎌田大地擁するフランクフルトはバルセロナ、ウェストハムと強豪クラブを退け、決勝の舞台にやってきた。相手はスコットランドの強豪レンジャーズで、セミファイナルでは今季ブンデスリーガ4位でフィニッシュしたライプツィヒを撃破している。

フランクフルトとしては史上初のファイナル進出であり、優勝となればクラブ史に残る快挙だ。今季は11位とリーグ戦では苦戦したが、ここで勝利を収めれば来季のCL出場権を獲得できる。

勝利のキーマンはやはり、鎌田大地だろう。リーグ戦では4ゴール3アシストと昨季ほどの数字を残せなかったが、ELではここまで12試合で5ゴール1アシストを記録。ウェストハムとのラウンド4、1stレグではゴールを決めてチームを勝利に導いた。

「レンジャーズは鎌田のアタッキングサードでのアイデアに注意する必要がある。ウェストハムのデクラン・ライスでさえ鎌田をマークして封じるのに苦労しており、ファイナルでも鎌田が自由にプレイできるスペースがあれば、レンジャーズは守備面で問題を抱えることになる」

英『The Guardian』でも鎌田がフランクフルト勝利のカギとなると予想している。実際にウェストハム戦でも鎌田の活躍は効いていた。フィジカル的に強く相手を背負うことに長けた選手ではないが、フリーで受けられるスペースを見つけることが上手くカウンターの起点として時間を作ることができる。時間を稼ぐこと以外にも自身で運び、フィニッシュすることも可能だ。非常に冷静な選手で、プレミアでマンチェスター・シティ相手に引き分けることができるウェストハムの守備陣でさえ、鎌田には手を焼いていた。

ライン間で受ける技術は欧州最高峰でも通用するようになっている鎌田。バルセロナ、ウェストハムとこれまで倒してきた相手は日本代表MFを封じることに苦労しており、レンジャーズも特別な対策をしなければ彼らと同じように鎌田に自由を与えてしまうことになる。

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