ミトロビッチに話題を持って行かれたが…… イングランド2部で見るべき“3人”の若き点取り屋

ブラックバーンで数字を伸ばしたブレアトン photo/Getty Images

2部から羽ばたいてほしい3人

今季のプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)は、昇格を決めたフラムに所属するセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロビッチにすべて話題を持っていかれたようなところがある。

2部とはいえ、ミトロビッチは今季リーグ戦だけで43ゴールを奪っており、ダントツで得点ランク1位だ。本来は1部でプレイすべき実力者であり、セルビア代表の一員として今年のワールドカップでも活躍してくれるか注目が集まる。

ただ、ミトロビッチを懸命に追いかけた他のストライカーたちにもスポットを当てたい。今季チャンピオンシップで20ゴール以上挙げたのはミトロビッチの他に、得点ランク2位ボーンマスFWドミニク・ソランケ(29ゴール)、そこからブラックバーンFWベン・ブレアトン(23ゴール)、スウォンジーFWヨエル・ピルー、アンドレアス・ヴァイマン(ともに22ゴール)の4人だ。
このうち注目したいのは、まだまだ若い24歳のイングランド人FWソランケ、オランダ世代別代表でのプレイ経験を持つ22歳のFWピルー、そしてチリ代表のNewエース候補として期待されている23歳のブレアトンだ。

ボーンマスで活躍するソランケ photo/Getty Images

ソランケは昨季もチャンピオンシップでプレイしており、昨季は15ゴールだった。それが今季は倍近くに増えたことになり、この成長は称賛されるべきだろう。プレミアリーグの方では思うような結果が出なかったが、ソランケもイングランド新・黄金世代の1人と期待されてきた若手ストライカーである。まだまだここからステップアップしていくことは可能だ。

ピルーはオランダ国内の名門PSVのアカデミーから出てきたタレントで、今のオランダは決してセンターフォワードの層が厚いとは言えない。次のEURO2024、2026年のワールドカップへチャンスはあるはずで、メンフィス・デパイやボウト・ベグホルストといった先輩アタッカーにプレッシャーをかけたい。

最後にブレアトンだが、英『Daily Mail』はすでにスペインのセビージャ、イングランドよりウェストハムが関心を寄せていると伝えており、今夏の注目株になっている。ブレアトンも昨季は7ゴールに留まっていたのだが、その才能が今季に開花。昨年にデビューしたチリ代表でも4ゴールを奪っており、アレクシス・サンチェスに代わる新エースになってもらいたい。今後のステップアップはチリサッカー界にとっても重要だ。

プレミアリーグのクラブを中心に、チャンピオンシップで結果を出したストライカーには複数のオファーが舞い込むものだ。次なるステップは5大リーグの1部でも結果を出せるかどうかであり、若い3人のストライカーには今後も複数クラブがアプローチをかけることだろう。

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