大型補強を敢行して臨んだはずが…… 多くの主力が機能しなかったマンUの21-22シーズン

マグワイアを筆頭に期待されていたパフォーマンスを発揮できない主力が多かった今季のマンU photo/Getty Images

「水準に達していない人間が多すぎた」

2021-22シーズン開幕前、マンチェスター・ユナイテッドに対する期待値は高かった。夏の移籍市場でクリスティアーノ・ロナウドやジェイドン・サンチョ、ラファエル・ヴァランといった実力者を補強し、ついにイングランドの名門は完全復活を果たすのかと期待していたファンも多かったことだろう。

しかし、蓋を開けてみれば今季のマンUは苦しい時間を送ることとなってしまった。シーズン途中にオーレ・グンナー・スールシャール前監督を解任し軌道修正を図ったものの、後任として招聘されたラルフ・ラングニック監督もチームを立て直すことはできず。現地時間7日に行なわれたブライトン戦に0-4の大敗を喫したことで、今季のトップ4入りも消滅してしまうこととなった。

いったい、なぜこのような事態になってしまったのか。いくつか理由はあるだろうが、なかでも痛かったのは主力選手の不調だろう。守備陣の要となってほしかったイングランド代表DFハリー・マグワイアを筆頭に、当初期待されていたようなパフォーマンスを発揮できた選手は少ない。指揮官の方針が定まらなかったことも関係しているだろうが、主力として計算できないプレイヤーが多かったのは事実だ。
「今季のユナイテッドに関して、多くの選手に疑問符が付いているのは間違いない。期待されていたパフォーマンスを発揮できなかった選手が多すぎるよ。満足いくプレイを見せてくれたのはクリスティアーノ・ロナウドとダビド・デ・ヘアくらいのものだ。それ以外の選手に関しては、ユナイテッドの水準に達していない人間が多すぎたと私は思う」(英『Sky Sports』より)

そんななか、今季のマンUに関してはかつてリヴァプールなどの監督を歴任したグレアム・スーネス氏もこのような見解を示している。今季プレミアで18得点を記録しているC・ロナウドと、圧巻のセービング技術を武器に守備陣で奮闘したデ・ヘア。たしかに、一定の成績をシーズン通して残したのはこの2人くらいと言えるか。

2021-22シーズンは大型補強に乗り出すも、チームとしてのレベルが成熟していなかった印象の強いマンU。はたして、エリック・テン・ハグ新監督を迎える来季こそ赤い悪魔は復活を果たすことができるのか。もがき続ける名門が長いトンネルを抜け出す日を、多くのファンが待ちわびている。

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