“18歳”でEURO2012を経験したレフトバックの今 オランダ代表から遠ざかる男が味わう2部降格

今季はグロイター・ヒュルトでプレイしていたウィレムス photo/Getty Images

EURO2012でも主力だったが……

今年のワールドカップ・カタール大会出場を決めているオランダ代表では、ダレイ・ブリントやパトリック・ファン・アーンホルト、若いフェイエノールト所属のタイレル・マラシアらが左のサイドバック、あるいはウイングバックを担当してきた。

これは本大会でも大きく変わることはないだろうが、年齢的にはこのポジション争いに絡んでいても不思議ではなかった者がいる。

現在28歳のイェトロ・ウィレムスだ。
ウィレムスはかなり早熟な左サイドバックで、弱冠18歳にしてEURO2012に出場。チームはグループステージで敗れたが、ウィレムスはこの大会を主力として戦っている。

その期待は大きかったが、ウィレムスは2016年を最後に代表から離れている。現在ウィレムスがどこにいるのか把握していない人もいるだろう。

ウィレムスはオランダの名門PSVで6年間プレイしたあと、2017年にドイツのフランクフルト、2019年にはイングランドのニューカッスル、そして昨夏には再びドイツに戻り、現在はグロイター・ヒュルトでプレイしている。5大リーグ参戦も果たしたが、思うような結果が出なかったのだ。

現在所属するグロイター・ヒュルトといえばブンデスリーガで最下位に沈んでいるクラブで、すでに2部降格が決定してしまった。オランダ『Voetbalzone』によると、ウィレムスに2部でプレイする考えはないようで、今夏に新天地を探す予定だという。

EURO2012からちょうど10年。オランダは昨夏のEURO2020にも出場していたが、そこにもウィレムスの名前はなかった。大きな怪我を経験した時期もあり、現状は今年のワールドカップ参戦も難しいだろう。この10年は想定していた通りには運ばなかったか。

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