最もチームを“勝たせた”のはアグエロでもサラーでもない? シティが4度オファーしたトッテナムFWの勝負強さ

長年トッテナムを支えているハリー・ケイン photo/Getty images

確かに土壇場でゴールを決めているのが多い印象だ

そのシーズンに同じく20ゴールを挙げたプレイヤーが2人いたとして、両者ともに同じ評価になるとは限らない。得点面以外での貢献もそうだが、どのような試合で、どの時間に決めたかが重要となる。例えば5-0とほぼ勝利が確定している段階での6ゴール目よりも、後半ロスタイム0-0の状態で決めたゴールの価値のほうが大きい。そのまま1-0で勝利すれば勝ち点も1ポイントから2ポイント増え、3ポイント獲得できることになる。

英『The Athletic』では1ゴールの価値を独自の判断基準で見極め、10-11シーズンから誰が最も多くチームを勝たせるゴールを決めたのか集計している。判断基準としてはどのタイミングでゴールを決めたのか、そのゴールでチームにどれだけの勝ち点が入るのかを計算している。

結果は69.5ポイントを稼いだハリー・ケインが1位となった。2位は56.2ポイントのジェイミー・バーディ、3位はセルヒオ・アグエロの55.7ポイント、4位はロメル・ルカクの47.6ポイント、5位はサディオ・マネの47.3ポイント、6位はクリスティアン・ベンテケの46.1ポイント、7位は45.8ポイントのモハメド・サラーと続いていく。

基本的にはより多くのゴールを決める選手がランキングの上位に来るのは当然であり、ケインがチームを助ける多くのゴールを決めているのも想像がつく。実際に今季を振り返ってみると、2月19日のマンチェスター・シティ戦では91分にリヤド・マフレズのゴールで2-2と追いつかれたが、94分にデヤン・クルゼフスキのアシストをしっかりと決め、3-2と勝利を収めている。もし、ここで同点に終わっていればシティは今の勝ち点に1がプラスされており、もう少しリヴァプールとの優勝争いに余裕が出ていただろう。逆にトッテナムは4位争いがより苦しくなっていたはずだ。

そんなケインを欲しがるチームが多いのは当然であり、昨季はシティが4回オファーしたと英『Sky Sports』が報じていた。それでも今季もトッテナムでプレイしており、今後もチームを勝たせるエースストライカーとして活躍するケインに期待だ。

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