浅野、前田、古橋ら“選り取り見取りの韋駄天3人衆” スペイン・ドイツ攻略に最適なスピードスターは誰?

怪我から復帰した古橋亨梧は代表で見られることになるか photo/Getty images

速さは武器となる

ワールドカップ・カタール大会ではスペイン代表、ドイツ代表と同組となった日本代表。グループステージ突破にはこの2カ国からポイントを勝ち取る必要があり、守備だけでなく攻撃のやり方も考える必要がある。

特に攻撃はアジア最終予選仕様から工夫することになる。アジアでは日本がボールを持ち、相手をどう崩すかを考えることになるが、世界が相手となれば日本が逆に押し込まれ、攻めるのはカウンターの一瞬、もしくはセットプレイだ。セットプレイはアジア最終予選からコーチがついており、変化も見られるようになったが、カウンターにも変化が欲しい。

そこで重要となるのはスピードだ。いくら守備の能力が高い選手が揃っていても、触れられないスピードにはどうしようもない。パリ・サンジェルマンで活躍するキリアン・ムバッペも確かなテクニックを持つ選手だが、彼の凄さは触れられないほどのスピードだ。日本代表もムバッペほどの選手はいないが、速さなら近づくことができる韋駄天が3人いる。浅野拓磨、前田大然、古橋亨梧である。

代表での経験でいえば浅野が一歩リードだ。34キャップと試合数も多く、6ゴールを決めている。裏へ抜け出すスピードがピカイチであり、代表によりよいパサーがいれば輝くか。しかし、決定力のなさで批判されることが多く、ドイツの1部で10番を背負っている実績もあるが、ここぞというシーンで決めきることができればより評価は上がるか。

前田は横浜F・マリノスで昨季23ゴールを決めて得点王となり、セルティックへ移籍後、代表への招集が増えている。浅野と同様に速く、特に守備時のスプリントは相手へのプレッシャーが大きく、ビルドアップを乱すことができる。また、ゴールへの嗅覚が鋭く、F・マリノス時代はクロスやシュートのこぼれ球に反応してゴールを決めることが多かった。ボールを持った際のテクニックは改善すべきポイントだが、ハイプレスを仕掛けたいスペイン戦では欲しい人材である。

この中での期待感でいえば古橋が最も大きい。ヴィッセル神戸の最終年では21試合で15ゴールを決め、セルティックでも海外初挑戦ながら15試合で8ゴールを挙げてスコットランドでの日本人ブームの火付け役となった。アジア最終予選でも苦しい森保ジャパンの救世主として駆け付けたが、怪我の影響で満足にプレイできず、9日のセント・ジョンストン戦で12月以来の実戦復帰を果たした。守備時のスプリントはもちろんのことDFからのマークを外すことに長けており、SNS上では古橋を「忍者」と呼ぶ声は多い。

この中であれば本番までの親善試合で古橋がよりチャンスを与えられるべきか。序列であれば浅野だが、どうしても決定力のなさが気になる。古橋はゴール前での強さはもちろんのこと、マークを外す動きにも長けており、より期待が持てる。彼ら韋駄天たちを生かすパサーは鎌田大地や久保建英など人材豊富であり、スピードを持った選手をどう生かすのかがW杯攻略のカギとなるか。

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