「ボストン市長は良くない、極左だ」 トランプ大統領、W杯開催地変更について再び発言、FIFAに圧力も!?

トランプ大統領とFIFAのインファンティーノ会長 Photo/Getty Images

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リベラル狩りを続けるトランプ氏

2026年にアメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われることになっているFIFAワールドカップ。アメリカでは11の都市での開催が予定されているが、アメリカのドナルド・トランプ大統領は開催地変更の可能性について再び発言した。『The Athletic』が伝えている。

報道によると、トランプ大統領はアルゼンチン大統領ハビエル・ミレイ氏との会談中、「彼らから取り上げてもいい」とこの件に触れた。

「ボストンの人々を愛している。試合のチケットは完売しているが、ボストンの市長(ミシェル・ウー)は良くない。彼女は頭が良い。だが、極左だ」
トランプ氏はその後「彼らはボストンの一部を占拠している」「2秒ほどで彼らを連れ戻せる。彼女がしなければならないのは、我々に電話することだけだ」と語ったという。

ウー氏は初の女性の台湾系市長だが、「ボストンを占拠している一部の彼ら」「連れ戻せる彼ら」が誰のことを指しているのかははっきりしないと同メディアは報じている。ウー氏はトランプ政権の不法移民対策に明確に抵抗する人物として知られており、8月の記者会見では「トランプ政権と違って、ボストンは法に従う」と発言している。

トランプ氏がW杯の開催地変更を示唆するのはこれで2度目だ。9月にはシアトルとサンフランシスコでの開催に対して懸念を表明し、「これらの都市は、何をしているのかわかっていない極左の過激派が運営している。これらの試合が安全な条件で開催されるように徹底する。ワールドカップ開催に危険がある都市であれば、別の都市に移転する」との発言をしていた。もちろんウー氏もカリフォルニアのギャビン・ニューサム知事も、「反トランプ」ではあるが過激派というわけではない。

先のチャーリー・カーク氏暗殺事件以降は「リベラル狩り」の傾向を一層強めていると指摘もされるトランプ氏。アメリカ西海岸は伝統的にリベラルな気風が強く、民主党の支持基盤となっている地域だが、トランプ氏はこれらの地域の為政者に対し快く思っていないようだ。

W杯の開催地変更の権限を持つのはアメリカ政府ではなくFIFAだが、トランプ氏は「もし安全でない状況だと感じたら、FIFAの会長で素晴らしい人物であるジャンニ(・インファンティーノ)氏に電話し、『別の場所に移しましょう』と提案する。彼はそうするだろう」とも発言している。トランプ氏はインファンティーノ会長と懇意にする姿勢を継続してアピールしており、FIFAに対し何らかの圧力をかける可能性は懸念される。

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