178cmでも空中戦の強さはプレミア屈指 気持ちを前面に押し出すファイター、ジョタの強さの秘密

178cmとサイズはないが空中戦が強いディオゴ・ジョタ photo/Getty images

自慢の攻撃力でチームを支えている

プレミアリーグでは首位マンチェスター・シティとの勝ち点差1ポイントを追う2位のリヴァプール。彼らの魅力はその攻撃力であり、今季リーグ戦では79ゴールを決め、これは全チーム最多の数字である。その中でも特にモハメド・サラー20点、ディオゴ・ジョタ15点、サディオ・マネ13点とフロントスリーの攻撃力は凄まじく、彼らだけで48点を稼いでいる。

ジョタはサラー、マネに続く次世代のアタッカーだ。25歳と若く、2020年にウルブズからリヴァプールにやってきた。サラー、マネにロベルト・フィルミーノを加えた当時のフロントスリーの牙城を崩すのは難しいと思われていたが、今では3トップの中央で地位を築いている。

元ウルブズのエースであり、ウルブズは彼が抜けたことで得点力不足に今でも悩まされる。推進力のあるドリブルや裏への抜け出しを武器に攻撃に貢献している。その中でも面白いのは空中戦での強さだ。ジョタは178cmと小柄な選手であり、空中戦を強みとするタイプとは思えない。だが、プレミアでのヘディングでのゴール数4点はリーグ最多であり、チーム内での空中戦勝利数38回はフィルジル・ファン・ダイク、ジョエル・マティプ、ファビーニョに続くチームで4番目の成績である。

「彼についていえることは、ジョタは上手くプレイするという考え方を持っていること。勝利に飢えていて、ヘディングでゴールを決めたいと常に考えている。とても頭がよく、動きが的確で、スイッチを切ることがないんだ」

英『Squawka』では元ウルブズのチームメイトであるコナー・コーディがジョタの強みについて語っている。ここで分かるのはジョタのインテリジェンスの高さと勝利への欲求だ。自身でゴールを決めれば勝ちにつながることが多く、そういった気持ちの強さがプレイに表れているといえる。

シティ戦では2-2の引き分けとなったが、その試合でもジョタの勝利への欲求は見られた。3トップの中央として起用されており、果敢にプレッシングを行っている。エデルソン・モラレスがゴール前でつまずいたシーンではすかさずスライディングでゴールを狙った。この場面では残念ながら、ゴールとはならなかったが、ジョタの気持ちの強さが分かるシーンといえる。

リヴァプールに移籍し、世界的なアタッカーへと成長したジョタ。サラーは29歳、マネ30歳とベテランの領域に突入しており、今後のリヴァプールを得点で支えるのはジョタとなるだろう(データは『SofaScore』より)。

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