グラフェンベルフ獲得に近づくバイエルンだが…… 逸材MF確保への障害となる“移籍金問題”

今夏移籍の可能性が取り沙汰されているグラフェンベルフ photo/Getty Images

アヤックスの希望額とは大きな差が

はたして今夏、複数のビッグクラブが注目する逸材MFはどのような選択肢を取ることとなるのだろうか。現在、オランダの名門が抱える巨大な才能には欧州各地から視線が集まっている。

その選手とは、アヤックスに所属するオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフ(19)だ。身長190cmの大柄な体躯を備えつつ、柔らかなボールタッチを駆使してのテクニカルなプレイも各方面から高く評価されている同選手。相手のプレスを回避する技術には特に秀でており、そのサイズや優れたボールスキルから現地では“NEXTポグバ”とも呼ばれている。

そんな才能溢れた選手だけに、昨今は移籍の噂が多数浮上している。アヤックスとの現行契約満了が2023年までとなった中、ここのところはバイエルン・ミュンヘンやバルセロナ、レアル・マドリードをはじめとした複数ビッグクラブが彼の獲得に関心を示しているとの現地報道が次々と伝えられていた。
だが、そんな中でこの獲得レースを抜け出しつつあるのはバイエルンか。独『Spox』によると、同クラブはすでにグラフェンベルフと接触しており、選手本人の気持ちも次第にドイツの絶対王者へと傾いているという。同選手の代理人を務めるミーノ・ライオラ氏はすでにミュンヘン入りしているようで、今後はその交渉が加速していく可能性が高いと同メディアは伝えている。

とはいえ、グラフェンベルフのバイエルン移籍成立までにはやや時間がかかるか。独『Sport 1』によると、バイエルンとアヤックスの間には、現時点で移籍金の希望額にギャップがあるという。バイエルンは3月に1500〜1700万ユーロ(約20億円〜約23億円)程度のオファーを提示したようだが、アヤックスはこれを拒否。オランダの名門はもしグラフェンベルフを売却するのであれば、3500万ユーロ(約47億円)程度の移籍金を希望しているとのこと。両者の間には現時点で2000万ユーロほどの開きがあるなか、バイエルンが今後このギャップをどのようにして埋めていくのかには注目だ。

オランダの逸材MF獲得に向けて順調な部分がある一方で、移籍金に関しては難しい問題に直面しているバイエルン。はたして、同クラブが無事に今夏グラフェンベルフを確保することができるのか。今こそ強化部門の腕の見せどころだろう。

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