古橋をも超える《104分に1ゴール》のペースへ エールディヴィジ得点王はついに目覚めた

セルティックで得点ペース上げるギアクマキス photo/Getty Images

年明けから得点ペースアップ

レンジャーズからの王座奪還を目標に今季の戦いをスタートしたセルティックは、昨夏に3枚のアタッカーをチームに迎えた。イスラエルのマッカビ・ペタフ・ティクヴァFCから20歳のFWリエル・アバダ、ヴィッセル神戸から日本代表FW古橋亨梧、そしてオランダのVVVフェンロから昨季のエールディヴィジ得点王であるギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスの3人だ。

このうち古橋とアバダは早い段階からヒットすることになり、特に古橋は前半戦で大ブームを起こした。

一方で出遅れたのがエールディヴィジ得点王のギアクマキスだ。こちらも即戦力と考えられていたのだが、前半戦ではリーグ戦で1ゴールしか挙げらなかった。失敗補強との見方もあったのだが、ギアクマキスは年明けから復活。2月20日のダンディー戦、3月19日のロス・カウンティ戦でハットトリックを記録し、リーグ戦得点数を8点まで伸ばしてきた。
国内カップ戦も合わせると、今季のギアクマキスは12ゴールを記録している。これは16ゴールの古橋、14ゴールのアバダに次ぐチーム3位の数字である。

プレイタイムにすると、ギアクマキスは1246分間プレイして12ゴールを記録。約104分に1ゴールのペースとなっており、これは古橋(115分に1ゴール)、アバダ(217分に1ゴール)よりも良いペースだ。元よりエールディヴィジで得点を量産した実績もあり、スコットランド国内リーグでも同様の数字を残すだけの実力はあった。やや遅れたが、ギアクマキス本来の姿が戻ってきた印象だ。

特に現在は古橋が怪我で離脱しているため、入れ替わるようにギアクマキスがペースを上げたのは大きい。得点こそなかったが、ギアクマキスは今節行われたライバル・レンジャーズとのゲームにもフル出場し、2-1の勝利に貢献している。

2位レンジャーズとの勝ち点差も6点に開き、優勝も見えてきた。前半戦のMVPが古橋とするなら、後半戦はギアクマキス、さらには今冬に加わったFW前田大然やMF旗手怜央もMVP候補か。結果的にセルティックの補強が当たることになり、優勝へ視界は良好だ。

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