田中、守田にない大きな武器 “攻撃的なインサイドハーフ”として活躍が期待される旗手怜央の役割

セルティックではインサイドハーフとしてプレイしている旗手怜央 photo/Getty images

ベトナム戦では先発となるか

アジア最終予選最終節に臨む日本代表は29日にホームでベトナム代表と対戦する。すでに日本代表はワールドカップ・カタール大会行きを決めており、今回のベトナム戦はテストゲームになると予想されている。そのためか、遠藤航や板倉滉はすでに所属クラブに戻っている。

現在の日本代表は千葉市内で29日のベトナム戦に向けてトレーニングを行っており、そこでは上田綺世や久保建英といったサブ組が先発組として調整している様子が公開された。前述した二人に加えて旗手怜央や原口元気、柴崎岳などここまで多くの出番を得られなかった選手が、先発組として扱われており、ベトナム戦では大幅なターンオーバーが敷かれることになるだろう。

その中でも特に期待したいのが、旗手のインサイドハーフ起用だ。川崎フロンターレからセルティックへ移籍した旗手のスコットランドでの活躍は素晴らしく、11試合に出場して3ゴール2アシストと得点面で大きくチームに貢献している。

今の代表の中盤はアンカーに遠藤、インサイドハーフに田中碧、守田英正が鉄板であり、代役としては原口元気くらいしか実戦で試せていない。だが、今回はその遠藤が早々にチームを離れ、サブ組でその中盤3枚を形成すると予想される。

旗手はスタメン組である田中、守田と比較してより攻撃的なオプションであると考えられる。セルティックで見せたミドルシュートに、ポケットと呼ばれるペナルティエリアの角を取る動きは田中、守田を超えるレベルだ。推進力のあるドリブルにも磨きがかかっており、ハードワークできる攻撃的なインサイドハーフとして期待したい。

U-23の日本代表では左サイドバックで起用されるなどポリバレントな選手として知られていた旗手。彼をそのポジションで試すのも悪くないが、今の中盤は人手不足であり、旗手には戦力を底上げする攻撃的なインサイドハーフとして活躍してもらいたい。

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