T・エルナンデス不在時の穴を埋める存在確保へ ミランが狙いを定める中堅クラブの新鋭SB

ミランが獲得に興味を示しているとされるヒッキー photo/Getty Images

競争率は高そうだが……

2022年夏の移籍市場にて、ACミランが補強しておきたいポジションのひとつが左サイドバックだ。同ポジションにはテオ・エルナンデスという鉄板の選手がいるものの、彼が不在となった場合のチョイスには不安が残る状況は依然として続いている。

本来であれば、その役割をこなすのはフォデ・バロ・トゥレの仕事だろう。しかし、彼のクオリティには不安が残る状況で、先日行われたエンポリ戦では右サイドを本職とするアレッサンドロ・フロレンツィが起用されている。その試合ではフロレンツィも一定のパフォーマンスを披露したのだが、やはりT・エルナンデスとはスタイルに大きな違いがある。ラファエル・レオンとの連係面を大事に考えるのであれば、新たな左SBは補強したいところと言えるだろう。

そんななかで、現在その候補に浮上しているのがボローニャに所属するスコットランド代表DFアーロン・ヒッキー(19)だ。伊『calciomercato』によると、同選手には他の欧州有力クラブも獲得に興味を示しているようだが、中途半端な補強をしたくないと考えているミランは臆することなくこの争奪戦に参加する構えを見せているという。
今季はここまでセリエAで27試合に出場し、4ゴール1アシストを記録しているヒッキー。普段は主に左サイドバックやウイングバックを担当しており、その優れた攻撃力はかねてより高く評価されている。足元のテクニックにも目を見張るものがあり、後方のビルドアップにも積極的に関与できる点は非常に魅力的と言えるだろう。彼ならば、確かにT・エルナンデスと併用しても遜色ないプレイを見せてくれるか。

キック精度を活かしたビルドアップ能力に加えて、シンプルな縦への突破力も併せ持つボローニャの新鋭サイドバック。はたして、ミランは夏のマーケットで無事にこの19歳を確保することができるのか。今後の動向には注目だ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ