あの時放出しなければ トッテナムがそう悔しがるほどに成長した2人目のカイル・ウォーカー

イングランド代表デビューを飾ったカイル・ウォーカー・ピータース photo/Getty images

優秀なSBに成長している

トレント・アレクサンダー・アーノルド、カイル・ウォーカー、リース・ジェイムズと右サイドバックの人材が豊富なイングランド代表。今回は様々な理由があって前者3人は招集外となり、サウサンプトンからカイル・ウォーカー・ピータースを追加招集している。イングランドでのアンダー世代では呼ばれており、27日のスイス戦でフル代表デビューとなった。

ウォーカー・ピータースは現在、セインツでプレイしているが、元はトッテナムの選手だ。スパーズといえばシティのウォーカーやニューカッスルのキーラン・トリッピアー、ワトフォードのダニー・ローズら優秀なSBを保有していたクラブであり、ウォーカー・ピータースはウォーカーがシティに移籍したタイミングでトップチームに呼ばれるようになっていた。しかし、怪我の影響もあって構想外となってしまい、2020年からセインツでプレイしている。

そこからは継続した出場機会を得ており、昨季は30試合に出場。今季はヴァレンティノ・リヴラメントらの台頭もあって序盤は出番を失うも、左サイドバックとしてプレイするようになり、活躍の場を増やしてイングランド代表にまで上り詰めた。サイドを果敢にオーバーラップする典型的なSBであり、アスリート能力の高さはウォーカーを彷彿とさせる。

英『football.london』では元アーセナルのイアン・ライト氏がスパーズはウォーカー・ピータースを放出するべきではなかったと主張している。実際に今のスパーズの右サイドはエメルソン・ロイヤルやマット・ドハーティがいるが、どの選手も絶対的な存在ではない。ドハーティは攻撃面で違いを作れるようになったが守備は甘く、ロイヤルは今夏加入したにも関わらず、すでに放出候補だ。

サウサンプトンで自身の居場所を見つけたウォーカー・ピータース。オーバーラップするだけでなく、ボールを持った際の選択肢が増えてきており、ここからますます成長することになるだろう。

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