インテルを救った33歳の仕事人 A・サンチェスは単なる“3番手FW”ではない

トリノ戦で値千金の同点ゴールを決めたA・サンチェス photo/Getty Images

後半ATに値千金の同点弾

数年前までマンチェスター・ユナイテッドで燻っていた頃の姿など、どこへやら。昨年12月で33歳を迎えたチリ代表FWアレクシス・サンチェスだが、現在の彼はインテルにとってかけがえのない存在となっている。決してレギュラーとは言えないものの、その働きぶりは絶品だ。

今季はここまでエディン・ジェコやラウタロ・マルティネスの陰に隠れながらも、3番手FWとして頼りがいのある活躍を継続しているA・サンチェス。今季ここまでリーグ戦での先発出場は7試合のみとなっているものの、同選手はピッチに立てば随所で効果的なプレイを披露している。一列降りて中盤と最前線を繋ぐリンクマンの動きから、自らゴール前に飛び出してのフィニッシュワークまで。その役割は多岐にわたり、現在の彼はシモーネ・インザーギ監督にとっての“ジョーカー”になっていると言っていい。

そんなA・サンチェスは、現地時間13日に行われたセリエA第29節のトリノ戦でも大仕事をやってのけた。この試合ではトリノに1点を先行されて苦しい戦いを強いられていたインテルだが、途中投入された同選手が後半ATに値千金の同点弾を奪ってなんとか引き分けに持ち込むことに成功。プレイタイムは少なくても、A・サンチェスは見事にチームの危機を救ってみせたのだ。まさに“ジョーカー”。切り札と呼ぶに相応しい仕事ぶりだったのは間違いない。
決して絶対的なレギュラーではないものの、途中出場から決定的な仕事をしてくれる33歳。現在のインテルにとって、A・サンチェスの存在は単なる3番手FWという以上に大きなものとなっている。

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