“26歳”からのブレイクへ ドルトムントで輝き始めた中堅世代の苦労人

ビーレフェルト戦で印象的なパフォーマンスを披露したヴォルフ photo/Getty Images

ビーレフェルト戦では値千金の決勝ゴール

2021-22シーズン終盤戦、ドルトムントではやや意外な選手が前線で頭角を現してくるのか。同クラブのアタッカー陣といえばアーリング・ハーランドやドニエル・マレンなどの若手に加えて、マルコ・ロイスやトルガン・アザールといった実績のある選手が見事なコンビネーションを見せている。しかし、ここにきて存在感を示し始めたのは中堅世代のアタッカーだ。

その選手の名はマリウス・ヴォルフ。今から約3年半前の2018年夏にフランクフルトから加入した26歳だ。それほど若くもなければ、加入以降はレンタル移籍を繰り返していた同選手。昨季までドルトムントでの出場は23試合しかなかったものの、このアタッカーはこれから大きな存在感を示すこととなるかもしれない。

ヴォルフがそんな期待を抱かせるパフォーマンスを見せたのは、現地時間13日に行われたブンデスリーガ第26節のビーレフェルト戦だ。この試合に右ウイングとして先発出場を果たした同選手は、アグレッシブなプレイぶりでドルトムントの攻撃を牽引。常にゴールを狙う姿勢は随所で見て取れ、21分には値千金の決勝ゴールも挙げてみせた。得点シーン以外にもゴールへ迫る場面は多く、ヴォルフの存在感はチームのなかでも際立っていたと言っていい。首を痛めて70分に途中交代となってしまったが、次戦以降も継続して見たいパフォーマンスだったことは間違いない。
昨季まではレンタル移籍を繰り返す日々を過ごしていた26歳。しかし、ヴォルフはここからドルトムントの前線でブレイクを果たしていくのだろうか。もう中堅世代を迎えた苦労人だが、彼のキャリアは少し遅れて輝き始めるのかもしれない。

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