約1カ月半で小さな魔術師完全復活と言ったところか。2018年以来となるプレミアリーグ復帰を果たしたアストン・ヴィラMFフィリペ・コウチーニョに流れがきている。
バルセロナ移籍から思うように結果を残せなかったコウチーニョは、今冬にリヴァプール時代の先輩スティーブン・ジェラードが指揮するアストン・ヴィラにレンタル移籍することになった。あれから1カ月半、コウチーニョの評価は大きく変わりつつある。
まずコウチーニョは初陣となった1月15日のマンチェスター・ユナイテッド戦で得点を記録すると、2月9日のリーズ・ユナイテッド戦では1得点2アシストの活躍を披露。すぐさまアストン・ヴィラの攻撃の中心となった。
そのパフォーマンスはサポーターも大絶賛で、アストン・ヴィラ公式で行われたアンケートにてコウチーニョは2月の月間MVPに選ばれている。
3位のDFマティ・キャッシュ(16%)、2位のMFジェイコブ・ラムジー(23%)を抑えてコウチーニョは27%の票を獲得しており、これ以上ないアストン・ヴィラでのスタートだ。決してビッグクラブとは言えないが、まずはコウチーニョがサッカーを楽しむことが重要だ。
その良い流れはブラジル代表にも繋がっており、2月2日のパラグアイ戦では約2年ぶりとなるゴールも奪った。ワールドカップ・カタール大会メンバー入りへ黄信号といった状況だったが、アストン・ヴィラ移籍でその風向きも変わってきている。再び代表監督チッチの信頼を勝ち取れるかもしれない。
あとはこれを継続するのみだ。元より才能は抜群だっただけに、環境さえ噛み合えば結果は残せたのだろう。いざコウチーニョ完全復活の時だ。