リヴァプールが残す英国史上初4冠の可能性 その中で輝きを放つ日本代表FW南野拓実の貢献度

カップ戦で大活躍の南野拓実は4冠に向けて大きく貢献している photo/Getty images

カップ戦での南野は頼りになる

チェルシーとの激闘を制し、カラバオカップのタイトルを獲得したリヴァプール。これで今季一つ目のタイトルとなった。そんなリヴァプールだが、中2日というハードスケジュールで次は国内のもう一つのカップ戦であるFAカップを、ノリッジ・シティと戦い2-1で勝利している。

これでリヴァプールはプレミア、カラバオカップ、FAカップ、CLと4冠の可能性を持つ英国で唯一のクラブとなっている。4冠といえば昨季はマンチェスター・シティが期待されたが、終盤に負けが続き結局はプレミアとカラバオカップの2冠に終わっている。

「英国のサッカーの歴史で4冠を達成したチームはなく、それは本当に難しいことです。私たちはそのようなクレイジーなことについて考える余裕はありません。カラバオカップは優勝しましたが、リーグではシティに後れを取っています。すべてのクオリティを備えたシティでさえ、昨季は4冠を勝ち取ることができていない。今は目の前の対戦に集中しています」

勝利したノリッジ戦の前にリヴァプールの指揮官であるユルゲン・クロップは英『90min』で4冠について話している。確かに今は目の前の試合に集中する必要はあるが、今季のリヴァプールは4冠を期待させてくれるチームだ。

プレミアではシティの後塵を拝するとはいえ、消化試合が1試合少なくて勝ち点差は6ポイントと十分に追いつくことはできる。シーズン終盤での失速も不安要素の一つではあるが、モハメド・サラーやサディオ・マネのようなエースがアフリカネーションズカップで抜けた際もそこまでチームにはダメージとなっていない。それほどに今季のリヴァプールは層が厚い。

また、優勝したカラバオカップでもそうだったが、FAカップでは南野拓実という存在がいる。リーグ戦ではほとんど出番のない同選手だが、カラバオカップでは4ゴール、FAカップではすでに3ゴール決めている。国内のカップ戦だけで7ゴールを奪っており、この好成績はより称賛されるべきだ。彼の存在があってサラーやマネといった主力組をリーグ戦に集中させることができる。クロップもノリッジ戦の2ゴールについて「彼がいなければ次のステージに駒を進めることができていない。彼の活躍は本当に嬉しいよ」と英『Squawka』に語っている。

カップ戦での南野の活躍もあり、4冠の可能性を維持するリヴァプール。最大の難関はプレミアとCLであり、今後の戦いに注目したい。

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