「3年前までKFCで働いていた」 夢見たトップレベルで才能開花するセリエAの怪物FW

今季ここまでウディネーゼで印象的な活躍を披露しているベト photo/Getty Images

今季はここまで8ゴール挙げる活躍

2021-22シーズン、セリエAの中堅クラブで印象的な活躍を披露しているストライカーをご存知だろうか。セリエAの点取り屋といえば、おそらく多くの人が真っ先に思い浮かべるのはドゥシャン・ヴラホビッチやジャンルカ・スカマッカといった選手だろう。しかし、今のイタリアには彼らの陰に隠れつつも暴れている選手がいる。

その選手とは、ウディネーゼに所属するポルトガル人FWベト(24)だ。今季セリエAに初上陸を果たした同選手は、ここまでリーグ戦21試合に出場して8ゴールを挙げる活躍を見せている。ここ最近は近々ポルトガル代表にも招集されるのではとも噂されており、その注目度は時間を経るごとに高まっていると言っていいだろう。

しかし、そんなベトも少し前まではまったく無名の存在だった。昨季ポルトガルのプリメイラ・リーガで11得点を挙げて頭角を現した同選手だが、3年前に所属していたCOモンティージョはアマチュアクラブ。サッカーのみで生計を立てることができなかった当時の彼は、ファーストフードチェーンで働きながらプレイを続けていたという。

「3年前、僕はポルトガルでタイヤを使ってトレーニングをしていたよ。それから、生計を立てるためにKFC(ケンタッキーフライドチキン)で働いていたんだ。でも、そういった環境でも僕は常にいつかプロになれると信じていた。当時のチームメイトは信じていなかったけどね。彼らは僕に『ベト、それは難しい。不可能だ』って言ってたよ。でも、そこから僕はポルティモネンセへ移籍することができたんだ。僕に無理だといっていた仲間も、そこから考えを改めたようだよ」(伊『Gazzetta dello Sport』より)

数年前までは母国で将来の夢を語る大勢の若者のひとりに過ぎなかったものの、今やセリエAでも屈指のストライカーとして注目を集めるようになったベト。同選手は今季リーグでトップ10に入るほどアタッキングサードにおけるプレス回数(123回)を記録しているが、こうした守備時における献身性もその旺盛なハングリー精神からきているものなのだろうか。

今季セリエAでプレイしている“苦労人”といえば、かつて家電配達員をしていたというACミランのMFジュニオール・メシアスのイメージが強い人も多いはず。しかし、ウディネーゼで暴れる194cmの大型FWも険しい道を通って欧州4大リーグでプレイするチャンスを掴み取っている。

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