ここまでのスランプは何だったのか いつの間にかプレミアで3番目の得点力を見せるようになったスターリングの復調ぶり

得点ランキングで上位の成績を残すスターリング photo/Getty Images

頼れるドリブラーの復活だ

CL決勝トーナメントラウンド16スポルティング・リスボン戦が控えているということもあり、控え選手中心にメンバーが構成されたノリッジ・シティ戦。それでも、マンチェスター・シティは自慢の攻撃力を武器にゴールを量産し、結局は4-0で白星を挙げている。

そんなノリッジ戦で明確な違いを生み出したのは左サイドのラヒーム・スターリングだ。今季は絶不調からシーズンをスタートさせた同選手だが、日を追うごとに調子を上げており、ノリッジ戦ではハットトリックを達成している。

ゴールももちろん、見事だったが、彼の武器であるドリブルでの突破が冴えわたっていた。前節のブレントフォード戦でもPKを奪うなどドリブルがキレており、成功数はフィル・フォーデンの4回に続く3回を記録。対峙するマックス・アーロンズを全く苦にしておらず、左サイドから違いを作り続けていた。また、ハットトリックを達成したことでプレミアでのゴール数が10となっている。シティでは唯一の二桁得点者であり、プレミア全体を見てもリヴァプールのモハメド・サラー、ディオゴ・ジョタに続く3番目の数字を残している。

英『Manchester Evening News』でも指揮官であるジョゼップ・グアルディオラに「素晴らしい活躍で私たちを助けてくれた」と絶賛されており、シーズン後半戦でも継続しての起用が見られるか。さらに左サイドではジャック・グリーリッシュが負傷しており、約1ヵ月の離脱が見込まれている。今後の日程を見ても、CLやトッテナム戦、マンチェスターダービーを欠場する可能性は高く、ますますスターリングへの期待が高まる。

ノリッジ戦で3ゴールを挙げ、昨季の自身の記録である10ゴールに追い付いたスターリング。この数字こそが彼の復調を証明しており、昨季や今季序盤にあった不調を感じさせないパフォーマンスを披露してくれている。今後もこのペースで得点を量産できれば、キャリアハイである20ゴールの更新も近い。

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