スパーズが見つめるケインの相方候補 “ローマの貴公子”MFザニオーロのプレミア行きはあるか

ローマから移籍する可能性のあるザニオーロ photo/Getty Images

クルゼフスキと被る気もするが

夏の移籍市場ではアタランタからクリスティアン・ロメロ、ピエルルイジ・ゴッリーニを、冬の移籍市場ではユヴェントスからデヤン・クルゼフスキ、ロドリゴ・ベンタンクールとイタリアから実力者を引き抜いているトッテナム。新しくスポーツディレクターに就任したファビオ・パラティチ氏の影響だといえるが、今後もこの流れが続きそうだ。

英『90min』ではローマのニコロ・ザニオーロにトッテナムとユヴェントス、ミランが興味を示していると報じている。ローマのディレクターであるティアゴ・ピント氏は「来季もザニオーロがスタディオ・オリンピコにいるかどうか保証できない」とコメントしており、移籍の可能性が高まっている。

フィオレンティーナの下部組織出身の同選手は2018年にローマに加入し、19-20シーズンにはキャリアハイとなる6ゴールをリーグ戦で記録している。しかし、怪我の影響もあり、20-21シーズンはローマでプレイできていない。今季は左ひざの前十字靭帯断裂の大怪我から復帰しており、ここまで19試合に出場、2ゴール1アシストの数字を残している。

前線の攻撃的なポジションでプレイし、今季は2トップの一角、右サイドハーフで起用されているザニオーロ。190cmを生かしたポストプレイは彼の武器の一つであり、スパーズに加わることになれば前線での収め役として重宝されるだろう。そこからターンなどで相手をかわし、自身でフィニッシュすることも可能であり、あとはシュート精度をより高めることができれば、得点量産にもつながるか。

また、推進力のあるドリブルを得意としており、今季はローマで37回の突破を成功させている。これはチームトップの数字だ。さらに地上戦でのデュエルにも強く、91回とこちらもチーム内でトップの成績を残している。気になるのは怪我の多さだが、そこをケアできればハリー・ケインやソン・フンミンら強力なFW陣と共存できるだろう。

ここにきてイタリア路線を強めているスパーズ。ロメロは怪我で負傷したが既に素晴らしいパフォーマンスを披露しており、クルゼフスキ、ベンタンクールらの活躍があればより需要は高まることになるか(データは『SofaScore』より)。

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