またブンデスにアメリカ産の有望株 中堅クラブでブレイクしたい最終ラインの万能戦士

昨季はバイエルンのU-19カテゴリでもプレイしていたチェ photo/Getty Images

「間違いなくエキサイティングな才能」

近年、ドイツ・ブンデスリーガでアメリカ人選手の台頭が著しい。ドルトムントのMFジョバンニ・レイナ(18)やRBライプツィヒのMFタイラー・アダムス(22)、ボルシアMGのDFジョー・スカリー(19)など、同国からは活きのいい若手が次々と頭角を現している。

そんな、ここ数年においてドイツでブランド化されつつあるアメリカ人選手。そんななか、そう遠くない未来にまたも同国の有望なヤングタレントがブンデスで新たにブレイクすることとなるかもしれない。期待をかけたいのは、今冬レンタル移籍でホッフェンハイムに加入することとなったDFジャスティン・チェ(18)だ。

カメルーン出身の父親と、ロシアとドイツ国籍を持つ母親の間に生まれたチェ。同選手は身体能力の高さを武器に相手アタッカーを撃退するセンターバックだ。身長185cmのサイズとインテリジェンスを生かしたプレイは昨季までレンタルされていたバイエルン・ミュンヘンのU-19カテゴリでも光っており、初挑戦となる欧州トップリーグでの活躍には期待がかかる。本職のCBだけでなく、時には左右のSBでプレイ可能なユーティリティ性能の高さも彼のセールスポイントとなっている。
まだトップレベルで通用するかは未知数だが、チェが披露する個々のプレイからはポテンシャルの高さを感じ取ることができる。経験を積みながらうまく成長することさえできれば、彼もそう遠くない未来にブレイクすることは可能だろう。加えて、ホッフェンハイムには同じアメリカ出身のDFクリス・リチャーズが在籍中。彼から学べることは多いはずで、チェにも急成長の予感は漂っている。

「チェは優れたダイナミズムを筆頭として、DFに必要とされる様々な能力を備えている。加えて、プレイできるポジションの柔軟性も非常に魅力的だ。彼は最終ラインならどこでもこなすことができるし、とても頼りになる。バイエルンの下部組織でも非常に印象的なプレイを見せていたね。チェの才能は間違いなくエキサイティングなものだ。我々のトップチームでも、すぐに重要な選択肢となることに期待しているよ」(ブンデスリーガ公式サイトより)

そして、そんなチェに関しては、ホッフェンハイムのセバスティアン・へーネス監督もこのように期待を寄せている。ドイツで新たにブレイクするかもしれないアメリカの新鋭DF。ジャスティン・チェという若者の名前を今から覚えておいて損はないだろう。

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