先発したのは全体の“41.2%”のみ J・フェリックスは2年半過ごしたアトレティコで伸びているか

アトレティコでスターになることが期待されているフェリックス photo/Getty Images

クラブのスタイルと合っていないとの指摘も

今振り返っても驚異的な移籍金額だが、2019年にアトレティコ・マドリードがポルトガル代表FWジョアン・フェリックス獲得に1億2600万ユーロを注ぎ込んだのは正しい判断だったのだろうか。

フェリックスは多くのビッグクラブから注目を集めていた逸材だったが、アトレティコではなかなか主役になれないままだ。指揮官ディエゴ・シメオネのスタイルに合っていないとの指摘もあり、アトレティコ加入後はリーグ戦のうち41.2%のゲームにしか先発していない(『WhoScored』より)。

昨季はリーグ戦で7得点3アシストとまずまずの結果を残したが、今季は怪我の影響もあってか未だ2得点だ。アトレティコ加入後から成長にブレーキがかかっている印象もあり、他クラブの方がフェリックスの攻撃性を引き出せたかもしれない。
ポルトガルは前線に構えるクリスティアーノ・ロナウドはもちろんだが、リヴァプールのディオゴ・ジョタやミランで成長してきたラファエル・レオンなど攻撃陣の層は厚い。2列目もベルナルド・シウバ、ブルーノ・フェルナンデスといった実力者がおり、フェリックスはEURO2020でも主力ではなかった。2年後のEURO2024でスタメンを奪取するには、やはりクラブでジョタやレオンに負けぬ結果を残すしかない。

SNS上では「誰か彼を救ってやってくれ」、「この夏に移籍すべきだ」など、アトレティコからの退団をオススメする声まである。若気の至りゆえかカードをもらう機会が多いのも気がかりで、アトレティコでは通算16枚のイエローカードを受けている。これはアシスト数よりも多くなっており(13アシスト)、悪い方向で目立っている部分もある。

加入から2年半が過ぎ、フェリックスも22歳だ。そろそろ代表でもポジションを奪いたいところで、シメオネ流に合わない場合は早い段階で環境を変えるのも1つの手だろう。

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