PK戦専用GKまで用意してフランス撃破 U-20W杯で決勝まで進んだモロッコは世界の強豪となりつつある

決勝進出を決めたU-20モロッコ代表 photo/Getty Images

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最終的には3人もGKを起用することに

9月27日よりチリで開催されているU-20ワールドカップ2025は、3位決定戦と決勝を残すのみとなった。決勝のカードはアルゼンチン代表VSモロッコ代表だ。

モロッコはA代表が2022カタールW杯でベスト4に入るなど躍進を遂げており、今回のU-20W杯の結果を見れば育成も順調のようだ。

U-20モロッコは15日に行われた準決勝でフランスをPK戦の末撃破したが、注目を集めたのがモロッコのPK対策だ。まずモロッコはGKヤニス・ベンチャウシュが先発したものの、64分に負傷で交代することに。代わりに入ったのは第2GKのイブラヒム・ゴミスだが、そのゴミスは延長後半終了間際に第3GKのアブデルハキム・メスバヒと交代。メスバヒがPK戦要員となっていて、結果的にモロッコは1試合で3人もGKを使ったことになる。
この作戦は見事ヒットし、メスバヒは相手の6人目キッカーとなったジリアン・ヌゲサンのPKをストップ。これでモロッコの決勝進出が決まった。

スペイン『SPORT』によると、負傷交代することになったベンチャウシュは「ゴミス、メスバヒに感謝したい。彼らがいなければこのゲームには勝てなかった。スタメン、ベンチに関わらず、モロッコには非常に優秀なGKがいることを証明できた。バグイ(GKコーチ)にも感謝する。彼のおかげで僕たちはこのレベルに達することが出来たんだ」とGKチーム全員での勝利を強調している。

交代枠が増えていることもあり、PK戦に向けて専門のGKを用意する戦略も重要になってくるかもしれない。モロッコは育成年代から短期決戦の勝ち方を身につけつつあり、世界レベルの強豪へと進化を続けている。



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