「ラミンはまだ重圧の大きさに気づいてはいない。でも……」 昨季バルサ退団のイニゴ・マルティネスが”若きスター”ヤマルへの思いを語る

バルセロナの最終ラインを支えたイニゴ・マルティネス photo/Getty Images

続きを見る

ピッチ内外問わずリーダーシップを発揮

昨季のバルセロナがスペインで圧倒的なパフォーマンスを披露したことは記憶に新しいだろう。その中心にいたのはハフィーニャ、ロベルト・レヴァンドフスキ、ラミン・ヤマルの3トップや司令塔のペドリであることには違いないが、ピッチ内外問わずリーダーシップを発揮していたCBのイニゴ・マルティネスの名前も欠かせない。『El Partidazo de COPE』のインタビューに登場したイニゴ・マルティネスは2シーズンに渡るバルセロナでのキャリアについて振り返った。

今夏限りでの退団となったイニゴ・マルティネスは「バルセロナは僕との別れを後悔してはいないだろう」としたが、退団に際し指揮官であるハンジ・フリック監督を不快にしたくなかったことから「自分が去ることを彼に告げる勇気さえなかった」と明かした。

「(もしそうしようと思ったら)飛行機で彼を捕まえたと思う。彼にとって僕は重要な存在だったし、僕が去ったことで彼の計算に小さな綻びが出たかもしれない」
「彼には深い敬意を抱いており、そしてそれは相互のもので、今もその関係は続いている。自分がこのクラブに加入してから最初に大きな可能性を見出してくれた人物だった」

また、18歳ながら名門クラブで絶対的な地位を確立しているヤマルはイニゴ・マルティネスのことを「父親を見るようにロッカールームでは参考にしていた」という。

「僕が彼と同じくらいの年齢だったころは彼のようなパフォーマンスを披露する覚悟すら無かっただろう。ラミンはまだ自分が背負う重圧の大きさに気づいてはいない。でも、彼がそれを完全に理解する日はまだ遠いことを願っている。自覚してしまったらその重圧が彼のことを押しつぶしてしまうかもしれないからだ。彼は今まっすぐ歩みを進めているし冷静を保っている」

2シーズンと短い期間ながらバルセロナで頼れるベテランリーダーとして存在感を放っていたイニゴ・マルティネスは、新たなクラブの顔であるヤマルにも大きな影響を残したに違いない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.310 新生レアル徹底解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ