賢いお金の使い方 PSG越えの資金力を持つニューカッスルの一石二鳥な補強戦略

選手も揃ってきており、ここからがエディ・ハウの本領発揮か photo/Getty Images

下位クラブは震えることになるか

サウジアラビアの政府系ファンドに買収され、パリ・サンジェルマンをも凌ぐ資金力を手にしたニューカッスル。今冬の移籍市場での動きは目まぐるしく、先日アトレティコ・マドリードからキーラン・トリッピアーの獲得を発表している。比較的地味な移籍ではあるのだが、ニューカッスルの弱点である守備をカバーできる選手であり、的確補強だといえる。

そんなニューカッスルだが、バーンリーからFWクリス・ウッドの獲得を行ったと発表した。こちらも地味ではあるが、ニューカッスルの得点源として活躍していたカラム・ウィルソンが現在離脱しており、ウッドは彼の代わりだといえる。

15-16シーズンから二桁得点を継続するなどプレミアでの実力者は証明済みのウッド。今季こそ3ゴールだが、191cmの長身は頼もしく、前線の頼れるポストプレイヤーとして期待できる。

ニュージーランド代表FWの獲得はトリッピアーに続いてチームのウィークポイントを補う素晴らしい補強だといえるが、これでバーンリーが弱体化することは間違いない。ショーン・ダイシ率いるバーンリーはここまで18位と苦戦しており、19位ニューカッスルと共に降格圏に沈んでいる。さらにここまで16得点と決定力不足に陥っており、そこで複数得点を挙げているエースの離脱は苦しい。逆にニューカッスルからすれば自身の弱点を補いつつ、ライバルクラブの弱体化に成功している。一石二鳥の補強となった。

バーンリーからすればたまったものではないこの補強戦略だが、元アストン・ヴィラのガブリエウ・アグボンラホール氏は同じ降格圏の主力選手を獲得するニューカッスルの戦略は素晴らしいと英『talk SPORT』でコメントしている。実際にこれでバーンリーの攻撃力は少なからず落ちることは間違いない。また、英『The Athletic』では最下位ノリッジのトッド・キャントウェルにニューカッスルが興味を示しているとの報道もあり、こういった補強はまだまだ続きそうだ。

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