201cmの巨人FWらキラリと光る“イタリアの宝石”たち セリエBで躍動する若手が面白い

イタリア世代別代表でプレイするルッカ photo/Getty Images

今季はセリエBにも注目集まる

昨年10月以降は得点が途絶えているが、今季のイタリアサッカー界でちょっとした話題になっているのがセリエBのACピサにて6得点を挙げている201cmのU-21イタリア代表FWロレンツォ・ルッカだ。

ルッカが好調を維持している場合は3月に迫るワールドカップ・プレイオフに召集すべきではないかとの声もあり、セリエBの方に視線が集まることになった。

プレイオフに召集されなかったとしても、21歳のルッカがイタリアサッカー界の希望なのは間違いない。また、今のイタリアには他にもセリエBで技を磨く面白い若手が揃っているのだ。
ルッカと同じく6得点を挙げているのは、インテルからクロトーネにレンタル移籍している21歳のU-21イタリア代表FWサムエレ・ムラッティエリだ。インテルでポジションを奪えるようになるかは分からないが、セリエBにて可能性は示している。

さらに今季のセリエBではヴィンチェンツァの下部組織から出てきた17歳の193cmFWトンマーゾ・マンチーニも密かに注目を集めている。まだ5試合に出ただけで得点は奪っていないが、伊『Gazzetta dello Sport』はセリエBで輝く宝石の1人とトンマーゾ・マンチーニを評している。17歳ながらU-19イタリア代表でもプレイしており、ルッカと同じ注目の大型ストライカーだ。

トンマーゾ・マンチーニはまだ17歳 photo/Getty Images

数年後のイタリア代表に入ってくるか

目の付け所が良いのは、すっかりセリエAの強豪となったアタランタだ。アタランタからはクレモネーゼにU-21イタリア代表の主将を務めるGKマルコ・カルネセッキがレンタル移籍しており、同メディアは将来的にA代表でも2、3番手には入れると期待している。

残念ながらA代表にはジャンルイジ・ドンナルンマという強烈ライバルがいるため、カルネセッキが守護神の座を掴むのはかなり厳しいだろう。それでも楽しみな逸材なのは間違いない。

同じくアタランタからは、クレモネーゼにU-21イタリア代表DFカレブ・オコリ(20)もレンタル移籍させている。屈強な肉体を持つセンターバックとして期待は大きく、同メディアもセリエAでプレイ出来るはずと太鼓判を押す。アタランタのアカデミーで育ってきた逸材で、こうした若手育成もアタランタの実力維持に繋がっていくのだろう。

最後に同じセンターバックでは、エンポリからクロトーネにレンタル移籍しているU-21イタリア代表DFシモーネ・カネストレッリ(21)にも注目しておきたい。

カネストレッリは昨年11月のU-21ルーマニア戦にてセンターバックながらハットトリックを決めたことが話題となった選手で、クロトーネの方でも今季は2得点を挙げている。192cmのサイズがあり、セットプレイでも高さを活かせるのは大きい。

彼らが順調に育てば、イタリア代表の世代交代はスムーズに進むことだろう。果たして来季セリエAで活躍する者はどれだけ出てくるのか。将来のイタリア代表が楽しみだ。

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