次に来る新世代のサイドバック サラーを抑えた守備力を持つウルブズの翼

攻守で違いを見せるヌーリ photo/Getty Images

期待できる逸材だ

マンチェスター・シティのジョアン・カンセロ、リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドなど近年重要視されるようになってきたサイドバック。彼らは守備者ながら攻守にやれることが多い選手たちであり、その万能性が評価されている一つの要因だろう。逆にタスクが複雑で難しいポジションでもあり、優秀な選手は限られてくる。

そんなSBで期待の若手として注目されているのが、ウルブズのDFライアン・アイト・ヌーリだ。

フランスのアンジェでキャリアをスタートさせたヌーリ。昨季のシーズン途中にウルブズに加入しており、今季はフェルナンド・マルサウと共に左ウイングバックを務め9試合で1アシストを記録している。

ヌーリの持ち味は推進力のあるドリブルだ。スピードとテクニックを生かした突破は強力であり、攻撃を助けている。守備では対人性能の高さを生かして相手アタッカーを封じることは容易であり、0-1での惜敗となったリヴァプール戦では12回中11回のデュエルに勝利するなど、異次元のスタッツを残している。さらに対峙するモハメド・サラーを無得点に抑え、大きな爪痕を残した。

データサイト『SofaScore』では12月に欧州5大リーグでプレイする21歳以下の評価の高かった選手をベストイレブンにまとめており、ヌーリは左サイドバックとして選出されている。他のメンバーではフィオレンティーナでゴールを量産するドゥシャン・ヴラホビッチや今話題のコナー・ギャラガーなど実力者揃いであり、ヌーリへの評価の高さがわかる。まだ20歳の選手であり、このまま順調に成長すれば、引き抜きは避けられないか。

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