2010W杯決勝では先発に“7人”も スペイン代表を再びバルサ組が支配する日

2022年にバルサは復活するか photo/Getty Images

シャビが若手を育てられれば面白い

今年はUEFAネーションズリーグの方で準優勝を飾るなど、スペイン代表は着実に完全復活へと近づいている。2014年のワールドカップ・ブラジル大会でのグループステージ敗退から苦しい時間が始まったわけだが、少しずつ光が見えてきている印象か。

さらに2022年のスペイン代表に『MARCA』が期待しているのは、バルセロナ組の復活だ。

2010年のワールドカップ・南アフリカ大会を制した時、スペイン代表のスタメンには7人のバルセロナ所属プレイヤーがいた。続くEURO2012決勝では6人が先発しており、バルセロナの戦術が代表のベースになっていた時代だった。
その後はシャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタが代表を離れていったため、バルセロナ組は減少。チームのスタイルを新たに模索することとなった。

だが、バルセロナには当時の代表をコントロールしていたシャビが指揮官として復帰。さらにチームでは若いスペイン人FWアンス・ファティ、MFペドリ、ガビ、ニコ・ゴンザレス、DFエリック・ガルシア、そしてマンチェスター・シティよりFWフェラン・トーレスも合流。もちろんまだMFセルヒオ・ブスケッツやセルジ・ロベルト、DFジョルディ・アルバを忘れるわけにはいかない。

一気にスペイン人選手の層が厚くなった印象で、現在代表を指揮するルイス・エンリケも17歳のガビなど若手を積極的に代表へ招集している。ニコ・ゴンザレスもアピール次第では来年のワールドカップメンバーにも入ってくるかもしれない。

バルサがスタイルを作り上げ、その選手を軸に代表を構成していく。これこそ2000年代後半から2010年代前半のスペイン代表が強かった理由だが、またバルセロナ組がスタメンの大半を占めるようになっていくのか。バルセロナの復活がスペイン代表とリンクするところもあるはずで、2022年にシャビがどうチームを変えてくれるのか楽しみだ。

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