平均11.581km走ってパス本数も“No.1” 王者を底から支えるクロアチアのコンダクター

インテルをコントロールするブロゾビッチ photo/Getty Images

攻守を繋ぐ欠かせない存在

セリエA連覇へ調子を上げてきたインテルでは、ラウタロ・マルティネスやエディン・ジェコをはじめとする攻撃陣が称賛される機会が目立つ。現在リーグ最多の49得点を挙げているのだから、ここに目が向くのは仕方がないだろう。

ただ、それを中盤の底から支え続ける職人の存在も忘れてはならない。チームに欠かせないゲームメイカーがクロアチア代表のMFマルセロ・ブロゾビッチだ。

ブロゾビッチは派手な選手ではないかもしれないが、インテルでは昨季指揮したアントニオ・コンテも現在のシモーネ・インザーギも絶対の信頼を寄せてきた。今季もセリエAでは最多となる1380本のパスを記録し、それでいてパス成功率も93%と極めて高い。相手に寄せられても確実に繋いでくれる存在だ(数字は『WhoScored』より)。
また、ブロゾビッチといえば無尽蔵のスタミナの持ち主としても有名だ。クールな表情で毎試合走り続けており、今季もヴェローナMFアントニン・バラークに次いでリーグで2番目に多い1試合平均11.581kmの走行距離を記録している(セリエA公式より)。この走行距離もブロゾビッチの魅力で、毎試合11km以上走るのが日常となっている。

伊『FC Inter1908』によると、クラブOBのアントニオ・カッサーノ氏も「ブロゾビッチのことを良い選手だとは思っていたが、今の彼は欧州でも最高の1人だよ」と絶賛する。中盤をコントロールするセントラルMFとしては世界TOP5に入ってきてもおかしくないか。クロアチア代表ではどうしても先輩のルカ・モドリッチが目立ってしまうが、ブロゾビッチもかなりの実力者だ。

2017-18シーズンからは毎シーズンリーグ戦30試合以上に出場しており、大きな怪我も少ない。まさに走り続ける鉄人MFで、攻守のバランスを繋ぐうえでインテルに欠かせない職人だ。

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