まだバルセロナには魔法をかけられる選手がいる ファティ、ペドリ不在で輝く“スペインの至宝”

エルチェ戦では2ゴールに絡んだガビ photo/Getty Images

逆に彼が台頭していなければぞっとするが

シャビ・エルナンデスの指揮官就任後も悪い流れを断ち切れていないバルセロナだが、19日に行われたエルチェ戦では3-2で勝利を収めている。途中同点に追い付かれてしまった守備陣は気になるが、しっかり勝ち切れたことが今後につながるか。

公式戦では11月の末に行われたビジャレアル戦以来の勝利となったわけだが、この試合ではガビの活躍が目立っていた。

今季からバルセロナのトップチームでプレイしているガビ。その実力は元バルセロナ指揮官で現スペイン代表監督のルイス・エンリケがフル代表に招集し、その流れで起用されていることからも伝わってくる。

結果1ゴール1アシストの数字を残したスペイン代表MFだが、パスやドリブル、シュート、トラップとどれも高水準だ。ゴールシーンでは後方からのパスの勢いを利用してマークしていたDFを剥がすと、そのままボックス内に進入してシュートを放っている。フェラン・ジュグラのシュートコースを空けるデコイランも素晴らしいが、ガビのフィニッシュも正確であり、リーグ戦今季初ゴールを記録している。

終盤ニコ・ゴンザレスにアシストをしているが、この場面でもエルチェの4人の守備者に囲まれているなか、ワンツーで簡単に抜け出し、パスを供給している。フィジカルで押し切るサイズのある選手ではないが、テクニックとアイデアで局面を打開してみせた。西『SPORT』でもバルセロナの暗い現状を照らせる存在だと高くガビの実力を評価している。

トップチームから主力選手へと成長しているガビ。能力の高さが既にバルセロナの試合で証明されており、怪我で離脱中のアンス・ファティとペドリとの共演を待ちたい。

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