守備から赤い悪魔を変えたラングニックの手腕 次に着手したい課題とは

前線からのプレスをマンUに植え付けたラングニック photo/Getty Images

ブレントフォード戦は延期となった

13日に行われたCLラウンド16の抽選会。一度、全ての組み合わせが決まるも、抽選の公平性を欠いたとして再度、引き直しが行われた。その結果、マンチェスター・ユナイテッドはラウンド16でスペインの強豪アトレティコ・マドリードと対戦することになっている。

引き直し前もパリ・サンジェルマンとなっており、いわゆる当たりが引けなかったマンUだが、1stレグが行われる2月までにチームを作り上げなければならない。

監督がオーレ・グンナー・スールシャールから代わったビジャレアル戦からは、負けなしと好調をキープしている赤い悪魔だが、プレミアでの直近2試合は攻撃面で苦労している。逆に守備は前線からのプレスが整備されたのか、2試合連続でクリーンシートを達成している。もちろん、守護神ダビド・デ・ヘアの好セーブもあったのだが、クリスタル・パレス、ノリッジから2得点しか奪えない攻撃での迫力不足の方が心配だ。

特に前線の並びは今後、複数のパターンを試すべきだろう。ノリッジ戦はラングニックが得意とする[4-2-2-2]だったが、最前線のマーカス・ラッシュフォードとクリスティアーノ・ロナウドがまるで機能しなかった。この2人にボールが入ると流れが止まってしまうため、リズムが生まれず単調な攻撃を仕掛けることしかできていない。さらにブルーノ・フェルナンデスもチーム最多となるボールロスト26回を記録するなど、ミスが目立つことが多く、PK獲得がなければ引き分けていた可能性は大いにある。

解決策としては2トップの人選を変えることだが、ヤング・ボーイズ戦でゴールを決めたメイソン・グリーンウッドを起用するのが良い選択肢となるか。裏への抜け出し以外でもプレイのバリエーションがある選手であり、パスを受けた際もスムーズに次につなぐことができる。守備での献身性もヤング・ボーイズ戦で見せており、次節の起用に期待が掛かる。

まだまだ問題が山積みなマンU。ミッドウィークに開催されていたブレントフォード戦は新型コロナウイルスの陽性者が複数でたということで延期となっており、次節は週末のブライトン戦になる。こちらもコロナウイルスの影響から開催が危ぶまれているが、予定通り行われるのであれば、攻撃面での改善に期待したい(データは『Sofa Score』より)。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ